まだまだ導入数が少ないために被害者?もそこまでは出ていない可搬式レーザーオービスですが、首都高の辰巳コーナーに設置された例があることや、青切符の範囲内である19km/h超過あたりでの検挙事例もあることなどから、今後も徐々に導入が増え「空いている路線を実勢速度で走っていただけ」でも検挙されるリスクが増えてきました。
頼みのレーザー対応の探知機もそこまでは役に立たないようで、職業ドライバーの方など日常的に運転する方は注意が必要です。
まさかの新型オービス配備開始! 探知機でほぼ感知不可能? 従来型と異なる部分とは
https://archive.is/f7OEn
何十年も同じ場所に設置されているため、設置場所の情報も多くのドライバーに覚えられてしまう固定式オービスとは違い、移動式はその心配はほぼありません。(とはいえ、首都高速のように移動式オービスでも設置できる場所が限られているケースもあります)
2020年春以降は交通量が激減した首都高を暴走するルーレット族対策のため、都心環状線(C1)を中心に、湾岸線や9号深川線など首都高速でも移動オービスを使った取締りが頻繁におこなわれるようになりました。
また、移動オービスは、これまで速度取締りがおこなわれることはほとんどなかった制限速度30kmの住宅地や繁華街などでも運用されています。
これらの場所では10km/hから15km/h以下の超過速度でも取締り対象となる例が続出しています。
アングラ事情に詳しくない方は「ルーレット族対策なら良い面もあるじゃないか」と勘違いされますが、移動オービスで検挙されるのは「普通に走っていただけの一般ドライバー」と「ルーレット族の真似事をしているだけの雰囲気組」だけです。
いわゆる本気組と呼ばれる走り屋は移動オービスを設置しても検挙できません。理由は以下の記事に書いてあります。(会員限定記事です)
逃げるは恥でも罪でもない-走り屋がゴールド免許を維持出来る理由
「自分は飛ばさないから大丈夫」などという過信は今すぐ捨てるべきです。首都高はC1が50km/h制限だったり、カーブ部分だけ制限速度が抑えられていたりしますので、従来のオービスのように赤切符になる40km/h以上の超過からしか光らないならまだしも、20km/h程度の超過でも検挙する移動オービスでは誰もが違反者になり得ます。
環七のような幹線道路も、片側2車線で中央分離帯まであるのに40km/h制限なんて場所が各所にあります。当然実勢速度は60km/hくらいで流れていますから、制限速度を厳守するということは、教習車のように周囲に多大な迷惑を掛けながら走るしかなく、また、そこまでやっても「追い付かれた車の義務」まで守らなければ遵法運転など出来ません。
市販の探知機は無力に近い
厄介なのはレーザー対応を謳っている市販の探知機でも新型のLSM-310には無力に近い可能性が高い点です。前掲の記事から引用します。
「設置場所を5往復して、それぞれ車線も変えて走ってみました。結果は以下です。
第1車線では2回走行(1度目は直前に一瞬チャイムが鳴って2度目は鳴らなかった)、第2・3車線では直前に一瞬チャイムが鳴った、第4車線ではチャイムが鳴りませんでした。
これまでの実績によるとLSM-300で取締りがおこなわれている場合、だいたい300メートル手前からオービスを通過するまでチャイムが鳴り続けるのですが、LSM-310ではほぼ無反応に近いです。
チャイムが鳴ってもオービスの直前で時間にして0.5秒くらいなので、気づかないことがほとんどでしょう。レーザーの波長を微妙に変えている可能性が高いですね」
LSM-300のように300m手前で警告してくれれば、余程飛ばしていない限りは減速が間に合うでしょうが、無反応や直前で0.5秒では気付いた時には手遅れです。
現時点で考えられる対応策は3つしかありません。その中で誰でも対応可能な物は一つだけです。
コメント