つい最近、以下の記事を書いて警察には捜査の為ならウソをつけというマニュアルがあることを示しました。

この記事の中で、一般発売が終了してしまっていて高価な中古品しか手に入らない「交通違反否認事件の措置要領」などをAmazonのほしい物リストにして掲載しましたところ、読者の「そえ」さんから寄贈していただくことが出来ました!
そえさん、本当にありがとうございます!
措置要領が届きました!
中身を読み込んで記事に反映させていくには少々お時間をいただきますが、とりあえず裏表紙や冒頭部に何が書かれているかなどを見ていきましょう。
補訂にあたって
さて、早速表紙をめくってみます。最初に目に飛び込んできたのは…
悪質ドライバーに対応し得る実務書として平成20年8月に発刊し、大好評を得た。
とか、いきなり書かれていますが、「悪質ドライバー」の定義は何でしょうか?
誰も遵守など出来ない道路交通法に違反するドライバーの事でしょうか?
だとすれば、警察車両を運転している警察官も含めて、
運転している全てのドライバー = 悪質ドライバー
という事になってしまいますね。
「俺は道交法を遵守している!」とか勘違いしてしまっている人は、以下の記事を読んだ上で反論をどうぞ。

次に、「大好評を得た」と自画自賛していますが、一体全体どこの誰から大好評を得たのでしょうか?基本的には警察官しか買えない書籍ですから、全国の交通課の警察官から大好評を得たのでしょうか?
だとすれば、その時点で内容がトンデモないトンデモ本かもしれませんね(笑)
はしがき
今日は本業の仕事の持ち帰りがあってあまり時間がありませんが、もう1ページだけめくっておきましょう。
交通違反者の中には、ことさらに警察官の取締りに対し否認し、反抗・反発行為に出るいわゆる悪質違反者が増加してきている。
そこで、「ゴネ得」を根絶し、厳正公平かつ強力な取締りが必要である。
どこのカルト警察国家の文言かと思えば…他でもないニホンでした…
一応、ツッコミだけは入れておきましょうか…
交通違反者
「交通違反者」とは「交通違反をした者」であるハズですが、警察官も人間ですから(人間の心は捨てないと続けられませんが)当然、誤認や勘違いをします。

ちなみに誤作動が絶対に起こらない神機として君臨しているオービスですが、箱形の送信機1台で簡単に御作動もするようです。

もっと酷いのになると、現場を走ってすらいなかったのに切符を捏造する警官までいます。

こんな有り様なんですから、交通取締りを業務としていて、検挙実績を上げる事によって昇給や昇格などの利益を得る立場の警察官の目撃証言に信用性など1ミクロンもありません。
詐欺師が書いた借用書を根拠にカネを返せと言っているようなものです。
「交通違反者」と断定したいなら、最低でも違反する瞬間をビデオで撮影して、後から検証可能な物証を残さなければなりません。それをしないで悪徳警官の目撃証言だけで検挙したり起訴したり有罪にしたりしているのですから、この国にまともな司法はないという事でもあります。
否認したら悪質違反者?
これも噴飯物の主張ですが、否認して反抗したり反発したりしたら、それを「悪質違反者」呼ぶらしいです。
犯罪行為の事実が無く、完全な冤罪だったりしたら、誰だって否認しますし、その状態で検挙されそうになったら、反抗したり反発するのが当然です。やってないんですから。
仮に違反の事実があったとしても、そもそもが遵守など不可能な道路交通法であり、制限速度などは警察の一存で決められていて、交通規制には民主的なプロセスは一切入りません。
片側5車線の道路が50km/h規制だったりと、規制の方がおかしい例などいくらでもありますし、追尾計測なんかは警察車両の方がもっと速度超過しているわけです。そうじゃないと追い付きませんから。
外形上の違反行為だけで違法性が確定する訳ではありません。犯罪とは、構成要件を満たし、違法性があって初めて犯罪となるものです。
構成要件を満たしていない。あるいは違法性がないとして否認する行為に何の問題もありませんし、ニホンが法治国家だと主張するなら、否認の権利も最大限守られなければなりません。
なのに、否認して反発したら「悪質」ですか?そこで言う「悪」の定義は何でしょうか?否認するのも反発するのも違法ではないのに、何を根拠に「悪質」呼ばわりされなければならないのでしょうか?
悪質なのは警察の方です。
そもそも我々が納めている税金から、平均年収800万円もの高給を食んでいながら、それだけに飽き足らずに、踏切の向こう側で、一時停止の向こう側で、身を隠して待ち構えているのです。
そこで違反するのが危険なら防止するのが先であるべきです。待ち構えている間に事故が起きたらどうするつもりなのでしょうか?
増加してないし
「はしがき」には「悪質違反者が増加してきている」とありますが、これも真っ赤なウソです。

私の努力の甲斐もなく、反則金納付率はむしろ上がっています。何が「増加してきている」んですかね?
ゴネ得じゃなくて絡み得
否認した結果として警告指導で済んだら「ゴネ得」になるらしいです。
いやいや、事実は全く逆で、警察はそのへんを走ってるドライバーを止めて、「違反したでしょ!」と因縁を付けて絡んでしまえば、98.5%の確率で反則金を納めてもらえます。
残りの1.5%についても反則点を勝手に付加して免停だの違反者講習だのと言ってまたカネを奪っているのです。
ゴネ得じゃなくて、警察側の「絡み得」あるいは「因縁つけたモン勝ち」です。
警官の「見た!」だけで検挙出来ちゃうんですよ?昔の不良の「テメェ、今俺にガン付けたろ!?」と何が違うと言うのでしょうか?
実際にはガンを飛ばしてなくても、不良が「ガンを付けられた」と主張すれば殴られるかカネを取られるか謝罪させられるかのどれかでした。回避するには逃げるか戦うかしかありません。
実際には違反をしていなくても、警察が「違反を見た」と主張すれば、切符を切られたりカネを払わされたり、下手すりゃ切符切られてんのに謝罪させられたりしますよね?
だから、回避するなら逃げるか戦うかしかありません。
せっかくいただいた貴重な資料です。しっかり読み込んで新記事の執筆や過去記事の改善に努めたいと思います。
繰り返しになりますが、「そえ」さん、ありがとうございました!