毎年恒例の「春の全国交通安全運動」という名の、警察による反則金予算確保の為の集中集金期間が近付いてきています。
上のポスターは内閣府が作ったものですが、こんなに下らないポスターの作製や配布の為に、我々の血税から一体いくら使われているのでしょうか?
事故防止を目指すという目標は悪くありません。ただ、口先でそう言っているだけで、実際には警察は事故防止など眼中になく、むしろ自転車を車道に追い出す事によって交通事故を増やそうとすらしています。
[何言ってるの?]死者数全国ワーストの大阪 自転車事故急増で一斉取り締まり[警察のせいでしょ?]
警視庁バージョンのポスターは、毎年有名女優を使ってイメージ戦略だけは頑張っていますが、今年は誰が選ばれたのでしょうか?
ちなみにここ数年間で警視庁が採用した交通安全運動のポスター用モデル(女優)ですが、
平成25年 武井 咲
平成26年 桐谷美玲
平成27年 ベッキー
平成28年 柴犬
って、おい!
2016年だけ何があったのでしょう?
担当者が忘れててモデルや女優のアポ取れなくて慌てて柴犬で誤魔化したんですかね?
警視庁の重点目標(笑)
前置きはこのくらいにして、天下の警視庁が春の交通安全運動(集中集金期間)に対して、どのような建前を用意しているのかを見ていきましょう。
運動の基本 子供と高齢者の交通事故防止
- ドライバーは歩行者や自転車に注意し安全運転を心がけましょう。
- 信号が青でも右左の安全を確かめしょう。点滅したら次の青信号を待ちましょう。
- 遠回りでも横断歩道を渡りましょう。
- 横断禁止場所を横断してはいけません。
言っている事はまともですが、交通課の警官達に普段どんな取締りをさせていますか?
- 信号無視をした歩行者を検挙しているでしょうか?
- 横断歩道ではない場所を横断する歩行者・自転車に警告指導をしているでしょうか?
- 横断禁止場所を横断する歩行者を検挙しているでしょうか?
答えは全てNOです。
「交通弱者の保護」というお題目の下に、事故が起きたら何でもかんでも車が悪い、バイクが悪いという過失割合の認定を続けてきた結果、事故に遭った際に一番被害が大きくなる歩行者や自転車の人々は
「どうせ車が避けてくれるハズだ」
「もし事故に遭ったら当然車の方が責任が大きい」
と考え(あるいは何も考えず)車道を平然と横断したり、平気で信号無視を繰り返すようになりました。
歩道に車両が突っ込んで事故を起こしたなら、当然車両側の責任が重大です。
車道(横断歩道は歩道扱いでOKです)に歩行者が飛び出して事故を起こしたなら、歩行者側の責任を重大としなければ筋が通りません。
欧米では、歩行者がハネられた場所が車道なのか歩道なのかによって、過失割合が大きく変わります。この程度の合理性も持ち合わせていないから、原発を爆発させたのに誰も逮捕されない事に異議を唱える国民が少ないのです。
話を戻して、警視庁(全国の県警も?)の重点目標を確認していきましょう。
歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
自転車の事故を防止したいなら、自転車に車道を走らせるな!
で、終わる話です。
歩行者側の感覚としては、自転車に歩道を走られると迷惑に感じるのでしょうが、これは生命が関わる問題です。
[何言ってるの?]死者数全国ワーストの大阪 自転車事故急増で一斉取り締まり[警察のせいでしょ?]
まとめてみますと
- 自転車と衝突して事故死した歩行者は年間2名
- 自動車と衝突して事故死した自転車乗りは年間344名
あなたならどちらを先に減らすべきだと思いますか?私なら2.ですね。
上記の数字は死亡事故に限定したものですが、負傷事故のデータを見ても同じ結論になります。
歩道を歩いている歩行者よりも、車道を走る自転車の方が圧倒的に危ないです。
- 自転車と衝突して負傷した歩行者は年間2,616名
- 自動車と衝突して負傷した自転車乗りは年間約92,000名
同時に複数名が被害に遭う事もありますから、単純な件数での比較にはなりませんが、自転車にぶつかられた歩行者が死亡するリスクは約1,300分の1であるのに対して、自動車にぶつかられた自転車乗りが死亡するリスクは約270分の1です。当たり前です。
なのに警察が率先して「自転車は車道を走れ!」と自転車を車道に追い出し、それに乗せられた自転車乗りが我が物顔で車道を暴走しています。
自転車通行帯?1台でも路駐の車がいたら、実勢速度80km/hの幹線道路に20km/h程度で走行する自転車が、ヘルメットもかぶらず、ミラーも付けず、後方確認もしないまま飛び出してくることになります。
日常的に自動車を運転している方なら何度も経験があると思いますが、ロードバイクタイプで交通の流れを読んでいる自転車乗りならともかく、ママチャリで平然と車道上を低速走行している自転車は、誰がどう考えても迷惑かつ危険な存在です。
後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
これも一行で論破できるものですね。
ベルト締めても怪我が軽くなるだけで事故は減らないだろ!
当たり前の事ですが、シートベルトとチャイルドシートはちゃんと着用しなければなりません。それは法律でそう決まっているからではなく、自分や家族の生命を守る為に必要なことだからです。
当然私は必ず締めていますし、後部座席に座らせる子ども達は、当然チャイルドシート・ジュニアシートに座らせた上で必ずシートベルトも着用させています。当たり前のことです。
回りを見回してみるとどうですか?私が嫌いなワンボックスの車内で、立ち歩いたり動き回っている子どもの頭が見える事が多くはないでしょうか?
ハイブリッドとワンボックスが流行ったのは、警察の下らない取締りによって「運転は楽しいものであるが、常に事故のリスクが伴う」という当たり前の感情を国民が忘れさせられたことによるものです。
今の若者が車を買わなくなった原因の第一は、カネがなくなったからです。
その証拠に、富裕層や準富裕層の子息で自分名義の車を所有していない20代を見た事がほとんどありません。スマホ世代だろうが何だろうが、良い車に乗ってみれば必ず楽しいと感じるのです。
もう一つの原因が、運転して楽しい車が減り、楽しく運転出来る場所も減ったことです。
私よりも一世代上の若者は、青山通りでゼロヨンやってました。
私の少し上の世代は頭文字DよろしくシルビアだのGT-Rだのに夢中になりました。
私の世代もまだまだ車やバイク好きで、社会人になったらローンを組んででも愛車を買うものだと考えていました。
しかし、警察が集金目的の取締りを繰り返し、奥多摩の峠道でネズミ捕りをするようなバカな行為を繰り返し、メーカー側も自主規制自主規制とやっているうちに、本当に楽しい車は準富裕層以上でないと買えない額になってしまいました。
アクアに乗せて運転を楽しめと言っても無理な話です。昔だったらMTのシビックに乗せてあげれば、絶対的なパワーはなくとも走る喜びは味わえたのです。
話が逸れましたが、シートベルトをさせても、事故時の怪我が軽傷化するだけで事故発生件数を減らす効果はゼロです。だからこそ警察が重点目標にするんでしょうけど。
飲酒運転の撲滅
どうせ取り締まるのは、諸外国なら合法の範囲内で済む軽度の酒気帯び中心でしょうし、検挙しても罰金になってしまう酒気帯び運転の検挙に警察が本気になるとは思えません。
[世論操作]飲酒運転の一斉取り締まり?[ちゃんとやってる?]
そもそも、泥酔した状態で運転するアホがさすがに減ってきた影響もあり、死亡事故に関わる飲酒運転の割合はたったの0.6%です。
事故原因はスピード違反みたいな交通違反ではなかった[知ってた]
構成率順死亡事故原因
- 安全運転義務違反:61.5%
- その他の違反 :9.7%
- 歩行者妨害等 :6.4%
- 最高速度 :5.6%
- 通行区分 :5.0%
- 信号無視 :3.3%
- 優先通行妨害 :2.8%
- 一時不停止 :2.4%
- 違反不明 :2.3%
- 酒酔い運転 :0.6%
- 過労運転 :0.4%
だからと言って飲酒運転が良いとまでは言いませんが、4つしかない重点目標に入れるのはおかしいでしょう。
二輪車の交通事故防止
これを金科玉条として原付中心に二輪車ばかりを取締り、もっとバイクが売れなくなるでしょうw
これも警察が作りだしたイメージ戦略で、バイク=危険という印象操作が実を結んでいますが、バイクというのは事故った時のダメージがデカイので大怪我しやすい、死にやすいのであって、事故原因の第一当事者は四輪側というケースの方が多いです。
例えば警視庁のイラストにも使われている右直(直進するバイクに右折車がぶつかる)がその典型ですが、すり抜けが違法だとしても、右折車と直進車だったら直進車両が優先です。
従って、二輪車の事故を減らしたいなら、無理めのタイミングで右折する車や、後方確認もしないで幅寄せする車を検挙するならまだわかりますが、きっと警察が取り締まるのは原付の速度超過とか原付の一時不停止とかですよ。
私も久しぶりにバイク乗り(と言っても原付2種ですがw)になりましたので、今年の交通安全運動期間中は特に気をつけなければなりません。
まあ、相手が白バイ以外だったら、面倒なので以下のフィクションを思い出すかもしれませんがw
今年の交通安全運動(集中集金期間)は4月6日(木)~4月15日(土)です。
この期間は路上がヒトデナシのカス警官で溢れ返りますので皆さんも注意して下さいね!
警官の大半は良い人で一部の例外が悪いだけですって?以下の記事を読んで考えを改めましょうw