[世論操作]飲酒運転の一斉取り締まり?[ちゃんとやってる?]

マスゴミが警察や権力者にとって都合の良い報道を繰り返して世論操作を行っている事は周知の事実ですが、まだ気付いていない人も多いかと思いますので一例を紹介しておきます。

産経新聞の記事

飲酒運転など127件摘発 一斉取り締まり、注意呼びかけ 茨城2015.12.6 07:05

https://archive.is/BR6V2(魚拓)

4日夜から5日早朝にかけ、全国で一斉に飲酒運転の取り締まりが行われた。県警交通指導課によると、県内では約420人態勢で取り締まりを行い、繁華街や幹線道路など計約50カ所で飲酒運転や無免許運転、最高速度違反などの交通違反127件を摘発した。

水戸市千波町の千波湖近くの県道では、4日午後10時から水戸署員が14人態勢で3時間にわたって検問を実施。車両を1台ずつ止めてドライバーの運転免許証を確かめ、酒の臭いがしないかなどを確認した。

県警の大沢瑞穂交通部長は「今年は昨年よりも交通死亡事故が多発している。忘年会シーズンが始まるが、少しでも飲んだら絶対にハンドルを握らないでほしい」と呼びかけている。

大分合同新聞の記事

飲酒運転許さぬ! 全国一斉取り締まり

https://archive.is/X2XLR(魚拓)

飲酒の機会が増えるシーズンを迎え、全国の警察は4日夜から5日朝にかけて、飲酒運転の一斉取り締まりをした。県警は約250人態勢で、繁華街周辺や幹線道路など50カ所で実施した。
検問は23カ所。大分市の県道庄の原佐野線では、大分中央署員が通行車両を止め、ドライバーが酒を飲んでいないか確認した。▽無免許 1件▽速度 25件▽シートベルト未装着 3件―など交通違反計44件を摘発した。

飲酒運転の摘発は何件ですか?

一見すると「飲酒運転を全国で一斉に取締り、茨城県だけでもかなりの数の摘発をした」と勘違いしてしまいそうですが、ちゃんと書いてありますね。「飲酒運転や無免許運転、最高速度違反など」って。

平均年収800万超の警察官を420人も投入して127件しか取り締まらなかったワケですが、その127件のうちの何件が飲酒運転の摘発だったのでしょうか?

「最高速度違反など」と書いてあるという事は、通常通りのネズミ捕りや覆面追尾などの速度超過違反や、物陰の向こう側に警官が隠れて一時不停止を取り締まったりする通常通りの取締りだったかもしれませんね。

下手をすれば記事にある「水戸署員が14人態勢で3時間にわたって検問を実施」の部分しか飲酒運転の取締りをしなかった可能性すらあります。

大分合同新聞の記事を読むともっとよくわかりますね。

44件の取締り中、25件が速度違反、無免許とシートベルトを足すと29件ですから、飲酒運転の摘発は最大でも15件です。

しかし、ここでも「など」と書かれていますので、一時不停止や信号無視なんかもテキトーに取り締まった可能性が高いです。

果たして、茨城や大分における「飲酒運転の一斉摘発」では、摘発された者が何人いるのでしょうか?

積極的に飲酒運転の摘発を行いたいのであれば、重点期間など設けずに日常的に歓楽街の駐車場で張っていれば良さそうなものですが、それを警察はしません。

何故なら、青切符になる反則行為なら反則金が手に入ります。反則金には予算がありますし、警察の天下り団体に還流されるので警察としてもメリットがあります。

交通違反で理不尽な取締りが多い理由は交付金?

しかし、飲酒運転はいきなり赤切符の非反則行為ですから、検挙しても罰金刑になってしまって警察には1円も入りません。そんな違反を警察が積極的に取り締まる理由はどこにもないのです。

飲酒運転=事故原因ではない

私は飲酒運転には反対の立場ですし、酩酊した状態で運転する者など禁固刑でもいいくらいに考えています。

しかし、警察が取り締まるような軽微な酒気帯び運転までもが事故原因になっているかと言われたら疑義が生じます。

事故原因はスピード違反みたいな交通違反ではなかった[知ってた]

普通は構成率順に並べて見せるものだろと思いつつ、安全運転義務違反を一括りとして、死亡事故原因の構成率順に並び変えてみましょう。

安全運転義務違反:61.5%
その他の違反  :9.7%
歩行者妨害等  :6.4%
最高速度    :5.6%
通行区分    :5.0%
信号無視    :3.3%
優先通行妨害  :2.8%
一時不停止   :2.4%
違反不明    :2.3%
酒酔い運転   :0.6%
過労運転    :0.4%

死亡事故原因における飲酒運転の構成率は0.6%です。構成率が低ければ無視して良いとは言いませんが、限られたマンパワーを投入するなら「脇見運転や漫然運転などの安全運転義務違反」なのではないでしょうか?

日本は基準がやたら厳しい

私は仕事でたまにカナダに行くのですが、向こうの田舎町の人々は車で食事に出掛け、食事と一緒にビールを1~2杯は飲んで、普通に運転して帰ります。

「運転するのに飲んでも大丈夫なのか?」と尋ねると「2杯まではいいんだ」みたいな事を答えてきます。

まさかと思うでしょうが、調べてみたら本当でした。

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世界の飲酒運転より

日本では血中アルコール濃度が0.3mg/ml以上で酒気帯び運転になり、3年以下の懲役または50万円以下の罰金とか言われます。

主に先進国の基準を見ると、大体0.5mg/ml~0.8mg/mlくらいからがアウトになるようですが、このくらいなら普通の人なら「ビール2杯程度ならOK」となるでしょうね。

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何でも厳罰化すれば良いというものでは…

飲酒運転の罰則等より

それでも飲まない人が多いのに

日本人は権威や権力に弱く、法律の意味も考えずに守る人が多いですから、実際に飲酒運転は以前と比べたらかなり減っていると思います。

だから今回の摘発でも酒気帯びドライバーはほとんど見つけられなかったのでしょう。

悪いのは運転技術が怪しくなるほど深酒して運転する一部の悪質ドライバーのハズなのに、諸外国なら余裕で合法レベルのほろ酔いドライバーまで敵視する世論が私は怖いです。

私からすれば、血中アルコール濃度が0.4mg/ml(呼気中なら0.2mg/mlで以前ならセーフだったライン)で運転するドライバーよりも、信号が青になっているのに気付かないほど不注意なドライバーの方が怖いです。

しかし警察は「警察が取り締まる違反こそが事故原因だ」という嘘をつき通したいですから、既に十分減っている飲酒運転を今さら引っ張り出して一斉取締りを行い、まるで成果が上がらなかったにも関わらず、お友達のマスゴミがいかにも「飲酒運転の取締りをしましたよ」って感じで報道しているワケです。

更新講習や違反者講習などで、未だにビデオテープなんぞを使って「飲酒運転による死亡事故の恐ろしさ」みたいのを訴えるビデオを見せられた経験がある方も多いと思いますが、飲酒運転の構成率は0.6%ですよ?

そんなものを見せる暇があるなら、大音量でBGMを掛けながら片手運転しているDQNや、自転車に乗る時すらフラフラする程度の身体能力で車を運転してしまう高齢者(高齢でも身体能力が高ければ問題ありません)あるいは「どうせ車が避けてくれるだろう」とタカをくくって車道に飛び出してくる歩行者や自転車が原因の死亡事故の悲惨さを訴えるビデオでも作って見せるべきです。

その方が余程事故防止効果があるでしょう。

まとめ

  1. 飲酒運転の一斉取締りでは、飲酒運転はほとんど摘発していないっぽい
  2. 飲酒運転の基準が厳し過ぎるので、危険とは言えない者まで犯罪者扱いしている
  3. そんな事実に気付かせない為にマスゴミは今日も世論操作報道を繰り返す
twitterはじめました

コメント

  1. やまだ より:

    私的に、交通事故は相手に多かれ少なかれ過失などがあったにせよ
    可能な限り回避すべきとは思っています。

    • 取締り110番 より:

      私もそう思います。そして「可能な限り」の解釈が人によって異なるのです。

      極論を言えば「車に乗る人が一人もいなくなれば交通事故はゼロになる」という事です。現実的ではありませんが、200年前の日本には車はありませんでしたから「可能」ではあります。代わりに馬に蹴られて死ぬ者はいたでしょうが。

      とりあえず速度を厳しく規制して減速させれば良いというのが警察のロジック「唯減速主義」です。だから道路が土の時代に作られた法定速度60km/h制限がいまだに生きているという恐ろしく不合理な国になっています。

      警察が取り締まるなら、ガードレールまで付けて車道を歩道が区切られているにも関わらず、車道を横断したり車道に躍り出てくる歩行者や自転車(私は自転車の車道走行には基本的に反対です)を取り締まればいいのですが、実際にやっているのは事故がまず起こらない見通しの良い道路でのスピード違反や、停止線手前で止まっても安全確認が不可能な場所での一時不停止ばかり。挙句の果てには「自転車対歩行者の年間10件程度の重傷事故」を奇貨として、自転車を車道に追い出そうとしています。ちなみに自動車対自転車の死亡事故は年間1200件程度あります。

      交通事故を減らしたいと本当に思うのであれば、税金から平均年収800万円以上ももらいながら、事故が減らないように調整している警察に対して文句を言うべきですね。

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