交通事故統計2013を読み解くシリーズです。過去記事は
交通事故統計2013を読み解く①[取締りは事故を防止しない]
交通事故統計2013を読み解く②[警察は反則金が欲しいだけ]
特交金予算額との驚くべき一致率
私にとっては常識なのですが、警察の被害者である青切符を切られたドライバーが納めた「反則金」は「交通安全対策特別交付金」と名を変えて各都道府県に還流されています。
例えば平成26年(2014年)では、予算段階で約701億円の「交通反則者納金」が概算要求されています。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000248523.pdf
これは概算要求ですから国会を通過した時に正式な予算額が決まるのでしょう。財務省の深い所に沈んでいるのかさっぱり見つからないので、警察庁サイドの資料を見てみましょう。
http://www.data.go.jp/data/dataset/npa_20141128_0017/resource/00feb1a6-773f-4920-87e0-24a65d6dc20a
一般会計からの歳入が698億円となっていますから、これが反則金を集める予算額ですね。
で、特別交付金として都道府県にばら撒く額が644億円。50億円も余剰させています。
反則金の平均額は1件約1万円ですから、合わせて100億円も余剰金があるならその分取締りを減らしてくれれば、100万人くらいのドライバーが無意味な取締りを受けずに済むんですけどね~
話が逸れましたが、このように予算に組み込まれている特別交付金と実際に警察が集めた反則金の比較グラフを作ってみました。
警察は言います。「ノルマなんかない!事故を防止する為に取り締まっているんだ!」ってね。
でも、交通事故統計2013を読み解く①[取締りは事故を防止しない]で示した通り、取締件数と交通事故発生件数には相関性がありません。
でも、このグラフを見れば、特交金と反則金収入には明らかな相関性が見られますね。公務員にとっての「予算」が「ノルマ」にならないワケがないのですが、「息を吐くように嘘をつく連中」は違いますよね~
交付金を積んでも事故は減らない
で、毎年何百億円も都道府県にばら撒かれて、その都道府県における警察のプレゼンスの強化、及び警察の天下り先への資金提供を担っている交通安全対策特別交付金ですが、本当に「交通安全対策」になっていると思いますか?
左軸が交付金予算額(単位:千円)、右が事故発生件数です。毎年800億円以上を費やしていた1990年代にも事故は増え続けています。
警察としてはニュースになりやすい「交通事故死者数」だけ表面的に気にしていて、その裏で多数の負傷者が出ていようが、事故数が増えようが減ろうがあまり関係ないのでしょうね。本当にク○は考える事が違います。
今後の展開予想
ここ10年位は特交金も反則者納金も微減を続けています。このまま減って行ってくれるのでしょうか?
私はそうは思いません。
特別交付金の額は、ざっくり言えば全体の予算が組まれてから
(その県の交通事故発生件数)/(全国の交通事故発生件数)
によって配分が決まります。(実際にはもう少し細かい計算式ですが「ざっくり」言えばです)
各都道府県警としては、自分の所の事故だけ激減してしまうと困りますから、青切符を中心に「事故が減らないように注意しながら検挙」をする事になります。
しかし、全てを総括する警察庁の立場からすればどうでしょう?
最近は交通事故死者数も交通事故発生件数も減少を続けています。自民党による国民貧困化政策(通称:アホノミクス)によって、事故を起こしてくれそうな若者の自動車保有率が下がりっぱなしですからね。
死者や事故数が増えてくれないと予算の増額を要求しにくいでしょう。事故を増やす為には若者に車に乗ってもらいたい。でも、若者に車を買うカネはない。ではどうしたら良いでしょう?
そうです。自転車に積極的に車道を走らせればいいのです。
原付Ⅰ種ですら、30km/hで走られたら相対速度が上がって路上では危険な存在です。ましてヘルメットを被る習慣も義務もない自転車が、歩道での検挙を恐れて車道に溢れ返り始めていますから、今年か来年あたりには「自動車対自転車」の事故数が右肩上がりに上がっていくでしょう。
ヘルメットをしていなければ自転車側は簡単に死にます。交通事故死者数も上昇に転じるかもしれません。
で、警察庁は「交通安全対策の為に予算額の増額を!」と言い出す予定なんじゃないでしょうか?
これが私の今後の予想であり、自転車の交通違反を積極的に取り締まり始めた理由の一つだと思います。
カ○はどこまで行っても○スですから、自転車の交通行政改悪の尻馬に乗って、自転車にもナンバーを、とか、自転車にも運転免許を、とか、自転車保険の加入義務を、とか言い出しそうですし一部では既に言い出していますね。
まとめ
- 警察は反則金予算達成の為に忠実に業務を果たしている
- その反則金を使って特交金を増やしても事故防止には何の効果もない
- 警察庁は特交金予算増額の為に「自転車も車道を走れ」キャンペーンを始めたのでは?
既にグラフ化しているものが他にあるので、まだこのシリーズが続きます(笑)
コメント
巡査長、高校生はね死なす=容疑で現行犯逮捕―兵庫県警
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151213-00000064-jij-soci
このニュースを見たときにすぐにこのサイトを思い出しました。
くだらない交通取締りなんかやめて、未解決事件の犯人逮捕に力を入れてほしいです。
未解決事件の何割かは権力側の意向で殺された事件だったり、朝鮮系の支配者層サイドが起こした事件だったりしますので、ちゃんと捜査するわけにもいかないでしょうね。というか、警察自体がただの犯罪者集団ですから、あんな奴らに何かを期待しても無駄でしょう。異常な人間しか警察官にはなれないの記事は決して氷山の一角ではなく、警察という組織の体質そのものなのです。
警察は犯罪から国民を守る為に存在しているのではなく、国民から支配者層を守るために存在しています。自作自演のテロに対する警戒と称して、政府の要人が移動する時は物々しいまでに警護していますが、ストーカー被害を訴えた女性に対しては「相手に電話で警告したからOK」とか言って殺されるまではほとんど何もしないワケですし。
これは衝撃ですねw
でも、巡査レベルの警官はちゃんとこのことを理解しているのでしょうか。
上司からキツ~ク言われているのでしょうか。
交通課なら末端にこそ「努力目標という名のノルマ」が与えられますから、予算が組まれている事くらいは知ってはいそうですね。私の個人的な経験上は、反則金の徴収額に予算がある事自体を否定された事はありません。苦し紛れに「それとこれとは関係ない!」とかホザくのが精一杯です。
しかし、今から交通課に移りたいと考えている地域安全課などのオマワリも交通違反の検挙をしたりしますが、そのレベルになると「予算がある事すら知らない」可能性が高いでしょう。そもそも、自分が交通課に異動したいとか、白バイ隊員になりたいというような個人的欲求を満たす為に、事故とは無関係などうでもいい違反を検挙するのですから、そんな奴らに良心やら良識やらを期待しても無駄ですよね。
コメントはちゃんと投稿されていますが、承認前に本人すら読めなくなった件についてはよくわかりません。ABCさん側のcookieの設定である可能性もありますが、私も独自ドメインでWordpressを使うのは今年が初めてなのでよくわからない部分が多くて困っています。
今日携帯通話で、とめられました。
通話をしてないと、断固否認をしましたが現認だから、そんなの無駄だと言われました。
免許不携帯で、すぐには返してくれませんでしたが、友人が来てくれて一時は帰ってこれました。
明日仕事場に来ると言う話になっています。
切符も切られてませんし、調書にもサインしていません。
キャリアから通話記録を取って裁判にもちこむといっていました。
大丈夫なんですかね?
返信が遅れ申し訳ありません。記事に書いてある通り、私にも本業があるのですぐに返答できない事もあるので御理解下さい。
公訴権は検察にしかありませんから、末端警官の言う「裁判に持ち込む」は気にしなくてOKです。青切符の否認事件の不起訴率は99%超ですしね。
通話に関しては、貴方が本当に「電話回線で」通話をしていたかどうかによります。警察がキャリアに通話記録の開示請求をすればキャリアは余裕で応じますのでバレるはバレます。一方でLINEの無料通話みたいなネット経由の場合は、パケットの通信記録しかありませんので通話の立証は不可能です。まあ、どうせ不起訴ですから立証云々はどうでもいいのですが。
よって、考えられる否認パターンは以下の2つになります。
①電話回線で通話していた場合:「携帯はスピーカーモードにしていて手には持っていなかった。画面も注視していない。」
②ネット経由で通話していた場合:「通話中でなかった事は通話記録を見れもらえばわかる。保持だけでは違反にはならないはずだ。」
既に切符処理されてしまっているのであれば、後は不起訴しか狙うものがありませんから、こんな感じの否認理由で良いでしょうし、まだ切符を切られていないなら「現場で速やかに書面で告知しなかったのだから警告指導処分だ」と主張しても良いでしょう。しかし、職場を知られていて相手がしつこい場合は、根負けして切符を切られてしまう方が多いですね。
通話もしていて、手に持っている所を見られていて、携帯電話(保持・注視)の否認例[モックアップ]のような対策をしてモックアップとすり替えたのでもないとすれば、残念ですが切符を切られても仕方がない案件です。
私は警察の取締りには事故防止効果がなく、道交法の規定はおかしなものが多いと感じているので否認法を提唱してはいますが、「携帯で通話しながら片手運転」というのは私から見ても危険性のある違反だと思います。2000円も出せばハンズフリーキットは手に入るのですから、仕事などでよく通話をする必要がある方は、最低限の対策はしておいた方がよいかと思います。
旧ブログで自転車のことが話題になった時に、警視庁の以下のページ
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/bicycle/rule.htm
『左折車通行帯のある場合と各種信号機の表示』
を見て、怖いと思いました。
自転車には滅多に乗らないので、気にしていませんでしたが、
自転車は「常に」左側を走る決まりなんですね。
車のドライバーの多くは、左折車線にいる自転車が直進することもある
とは思っていないのでは?!
この前、歩行者信号もあるT字路で自転車が右折車線に入っていました。
この場合、歩行者信号に従うのが正しいですよね?!
車・自転車どちらを運転する人も、車とは違っている自転車の交通ルールを
あまり把握していないと思います。
双方の勝手な思い込みが、大きな事故に繋がらないことを祈ります。
マヌケなコメントになっている気がしたので、補足します。
三方向に分かれるような大きな交差点では、
自転車は歩道を走っていることが多いと思います。
また、大きな交差点では、自転車は歩行者信号に従うことが多いと思うのですが、
都合よく、車になったり、歩行者になったりしている自転車が、
正しく信号を守っているとは思えません。
(原付も同様ですが)車が完全に止まってなくても、左側をすり抜けて来るし、
徐行すべき所をスピードを出して走って来られると、察知するのは難しいです。
赤信号で突っ込んで来られることまでは予想できず、事故に遭ってしまったし、
最近、合図を出さないドライバーも多くて、ドキッとさせられます。
40分間位で4回も!!直前の車に合図なしで停車された時は、イラッときました。
想定外をどこまで想定内にしないといけないのか・・・
相手の信号無視まで仮定しているとキリがないのは事実ですが、「自転車は交通ルールもモラルも守らない」傾向があるのは事実ですから、私は「気軽にクラクションを鳴らす」事で対応しています。
左前方を自転車が走っている。その前には駐車車両がある。
当然自転車は右後方を確認してから駐車車両を避けるべきですが、実際には何も見ないで車線中央まで踊りだして来る自転車が多いですよね?タイミングにもよりますが、そんな時に私は「自転車を先に行かせる為に減速する」か「こちらが先に行った方がスムーズなのでクラクションを鳴らして自転車に注意を促す」のどちらかにしています。
クラクションを鳴らす事に躊躇いがある人も多いですが、事故に遭うくらいならクラクションを鳴らされた相手がちょっとイラッとする程度のリスクの方がマシです。まあ、上記の例で本当に悪いのは路上駐車の方なんですが。
自転車の車道走行は、このサイトを見てから気にするようになりました。
いつからこうなったのか分かりませんが、一部の車道に自転車用スペースが作られています。
そんなものがあっても、じゃあそこをバイクは通っていいのか悪いのかはっきり分かりません。
すり抜けをしようとするバイクと自転車で事故が起きるかもと思いました。
学校とかテレビで推奨してるのか、一昔前の子どもの頃に自転車を使っていた自分から見たら、変だと感じるヘルメットを被って自転車に乗っている人をよく見るようにもなりました(笑)
自転車は車道を主に走るなんて、そんな堅いこと私からしたら信じられません。自転車は歩道も車道も臨機応変に走ってナンボの乗り物でしょうに…
今の子の自転車は窮屈な環境になりつつあるんだなと思います。
でもこれもおかしな話なので、マジメに言う事を聞く子だけが従うんでしょうね〜。可哀想です。
利権の為に、実質的な意味は無い制度を立案して実行できる人達は、ある意味では凄いバイタリティがあると思います。その内面は一体どんなものなのか、興味がありますね。
とりあえず私は、自転車と事故を起こさないように気をつけて運転してます。
自転車関係の記事にも書きましたが、ノーヘルの自転車に国道レベルの車道を走らせても「安全」なら、原付が歩道を走っても問題ない気がしますね。
自転車はタイヤが付いているから「車両」で、リヤカーも「車両」で、電動キックスケーターはどんなに遅くても原付扱いになるから保安部品を付けてナンバーを取らなければ乗れない、とか、ニホンの交通行政は本当に終わっていますよね。「事故を未然に防ぐ」という発想が無いからこういう事になるワケです。
路駐が減らない限りは自転車に車道を走らせるべきではないと思いますが、路駐を減らしたいなら、検挙を増やすのではなく無料の駐車スペースを増やさなければなりません。誰だって停める場所があるならわざわざ路駐なんかしないのですから。
自転車レーンを作るならそこもガードレールで囲わなければいけませんが、そんな事をしたら莫大なカネが掛かる上に逆走する自転車がいてフリーズしたりするでしょうね。そもそもはニホンの国土や道幅が狭いのが原因ですから、歩道を広めに作って歩道の中に自転車レーンと歩行者レーンを色分けするくらいしかないと思いますね。
高級官僚は天下りと渡りを繰り返すだけで「生涯年収10億」と言われていますから、そら熱心になるのかもしれませんね。元事務次官レベルの官僚はどいつもこいつも海外に資産を移して優雅な生活を送っていますよ。奴らが手にした莫大なカネは、元を辿れば全ては国民の血税です。
自分も予算があらかじめ決まっていてそれを目標にして取り締まりをやってると感じていました。それなら組織内でノルマを課す理由が納得できます。
自分は50ccバイクの制限速度が30km/hなのも確実に検挙できるようにするためだと最近感じてます。
公務員が予算達成の為に働かないワケがないのですが、未だに警察の正義を信じている人の多さには驚かされます。
原付の速度規制が30km/hなんてのも、先進国では他に例を見ませんね。多くの国では50ccサイズのミニバイクの制限速度は大体50km/hくらいです。
まあ、自民党の改憲案が欧米では「中世並み」と揶揄されるくらいですから、ニホンは先進国ではなく後進国の土人国家なので仕方ありませんが…
予算のための取り締まりってことは、
仮に起訴されちゃっても公判請求したら、予算的にこちらの勝ちなんでしょうか?
起訴時点で こっちは前科1がついてしまうわけでかなり人柱的な戦いではあります。
実際 家族に自分が 切符きられたらどーするか聞いたら、
時間かかるし、いやな気分になるよりお金とっとと払って忘れたいっていわれちゃいました・・こーいうのばっかだから奴らの思うつぼなんですが。
奴ら税金で生きてるのを分かってないから 赤字になろうが痛くもかゆくもないと
思ってましたが、みんながみんな裁判に持ち込んでたら
赤字になるんですかね?
といっても警察と検察と お金の出どころが違うから どうなんだろう。
起訴になってしまえば罰金という形で金はめしあげられる
仮に労役だった場合は赤字だと思いますが。絶対・・・
全然関係ありませんが「ありがとう」っていい波動みたいですね。
漢字のうましかやろーは低いみたいです。このサイトがあって元気づけられました。
ありがとう。
確かに公務員の仕事の全ては税金で賄われていますが、予算配分を財務省が握っているため、無尽蔵に税金が使いまくれるワケでもありません。
検察官の給与についても予算はあるのですから、皆が否認して全てを起訴していたら、通常業務が終わらずに残業するしかなくなります。しかし、残業代にも予算の上限があるので上限額以上の残業は申請が出来ません。公務員というのはそのくらい窮屈なものなのです。だから、検察官も早く帰る為に余計な起訴はしたくないと考えています。まあ、司法試験すら受けていない副検事や検察事務官の中には、公判で被告人をいじめたくて残業覚悟で起訴するアホもいるでしょうが。
警察官も状況は同じで、皆が否認したら実況見分だけでも相当な時間を取られますし、調書を取って送検処理もしなければなりません。しかし、残業代には上限がある上に、反則金徴収には予算があってノルマもあるのですから、否認されまくったらサービス残業して対応しなければなりません。上層部は痛くもかゆくもないでしょうが、末端に対する意趣返しにはなるでしょうね。
労役は希望してもなかなか順番が回って来ないのですが、体験者の手記などを見る限りでは、喫煙者の私にはキツイですね。タバコが吸えないというのは致命的です(笑)
そう言えば水を入れた瓶に「ありがとう」という音声を聞かせ続けたり、紙に「ありがとう」と書いて貼っておくだけで、瓶の中の水に人間取って有益なミネラルが発生したが、「バカ野郎」では発生しなかったり、発生しても消滅が早かったという実験結果の記事を読んだ事がありますね。「反射の法則」なんかも考えると、ありがとうと言って人に感謝しながら生きている人の方が幸せでいられそうです。
私もそうありたいものですが、政府や警察の行いには感謝すべき点がほとんど見当たらないので、未だにネズミ捕りや一時不停止の取締りをやっている警察官を見ると、ついつい軽蔑の眼差しを向けてしまいます(笑)
波動や周波数の話は通じない人が多いので、こちらとしても理解者がいてくれて助かります。ありがとうございます。