上級国民の所得と財産を増やす事には熱心な安倍政権と警察官僚達ですが、一般国民については生命すら無価値だと考えているようです。
「高速道路を逆走する」といったような、耄碌した高齢者による事故や危険運転が絶えませんが、「自動ブレーキ車のみを運転しても良いとする限定免許」の新設を検討しているようです。
先に結論を書きますが、
ブレーキもまともに踏めない人間に運転免許を持たせるんじゃない!すぐに取り上げろ!
毎日新聞の記事
毎日新聞2017年6月30日 21時10分(最終更新 6月30日 21時10分)
政府、新たな事故防止策まとめる
高齢ドライバーによる事故が相次ぐなか、政府は30日、警察庁や国土交通省などの担当者を集めた検討会議を開き、新たな事故防止策をまとめた。運転技能が衰えた高齢者には、自動ブレーキや加速抑制装置などを搭載した車両に限って運転を認める「限定条件付き免許」の創設を検討することなどが盛り込まれた。
昨年11月、安倍晋三首相が高齢者による交通事故を防止するため新たな対策を講じるよう指示し、関係省庁が協議を続けてきた。
限定免許の対象となるのは、事故を起こすリスクのある高齢者となる見通しだが、導入時期やどのようにリスクの度合いを測るかは未定という。限定免許の対象となる車両については、自動ブレーキ機能が付いた車として経済産業省が普及啓発を進める「安全運転サポート車」を想定しているという。
また、事故を起こすリスクの高い80歳以上の高齢者には、免許更新時などに、実際に車を運転してもらう実車試験の導入も検討する。
一方、交通事故対策の目標値として、80歳以上の高齢ドライバーによる死亡事故を2020年までに200人以下とすることも検討会議で決まった。16年の事故死者数は266人で、今年は250人以下にすることを目指す。
高齢ドライバーの事故防止を巡っては、認知機能のチェックを強化した改正道交法が今年3月に施行されたばかりで、警察庁の担当者は「施行の状況を踏まえた上で、限定免許などの対策を検討していきたい」としている。
「免許所持続行か返納か」から、「限定免許」提示したい
政府が打ち出した限定免許の導入は、中長期的な検討課題として挙げられたものだ。どのような高齢者を対象にするのか具体的に決まっておらず、運転を認める車両も「安全運転サポート車」を想定しているが「アイデア段階であり、今後の議論で内容が変わる可能性もある」(警察庁の担当者)という。
高齢者の交通事故がクローズアップされるようになり、免許の自主返納が急増している。2006年は約2万3000件だったが、16年は約34万5000件に上った。
事故を減らすのに自主返納は効果的だが、公共交通機関のない地域の高齢者にとっては、車がなければ生活に支障が出る。実際、都道府県別の返納率を見ると、下位は岐阜県や三重県など地方が多かった。
一方、75歳以上の運転免許の保有者数は06年には258万人だったが、16年は513万人と約2倍になった。警察庁の推計では21年には613万人になる見通しで、80歳以上も16年の209万人から21年には273万人にまで増える。
警察幹部は「現状では多くの高齢者にとって、免許を持ち続けるか返納するかの二者択一だが、限定免許という第三の選択肢を提示したい」と話す。
開いた口が塞がらないというのはこの事ですが、強調した3つのポイントについて考えておきましょう。
それ、免許取れないでしょ?
運転技能が衰えた高齢者には、自動ブレーキや加速抑制装置などを搭載した車両に限って運転を認める「限定条件付き免許」の創設を検討することなどが盛り込まれた。
教習所でも試験場でも構いませんが、運転技術が著しく未熟な以下のような若者が試験を受けた場合に、試験官は合格を出すのでしょうか?
- 自動ブレーキが無いとブレーキが間に合わない者
- 加速抑制装置が無いと急発進してしまう者
いやいや、そんなレベルの運転技術の者に免許を与えちゃダメでしょ!
毎年200人も殺させるつもりなのか!?
一方、交通事故対策の目標値として、80歳以上の高齢ドライバーによる死亡事故を2020年までに200人以下とすることも検討会議で決まった。16年の事故死者数は266人で、今年は250人以下にすることを目指す。
交通事故がいきなり0になる事がない事は理解できます。
でも、「死亡事故」の目標は0以外の選択肢がないでしょう?
80歳以上の高齢者であっても残りの人生を謳歌する権利がありますし、運転技術がしっかりしている人なら何歳まで乗ってもらっても構いません。
でも、自動ブレーキがないとアクセルとブレーキを踏み間違えるような老い先短い高齢者が、前途のある子どもや若者を轢き殺して良い訳がないでしょう?
そこに公共交通機関を通すのが行政の仕事だろ!
事故を減らすのに自主返納は効果的だが、公共交通機関のない地域の高齢者にとっては、車がなければ生活に支障が出る。実際、都道府県別の返納率を見ると、下位は岐阜県や三重県など地方が多かった。
私は人口過密地域である東京区部に住んでいますから大都市の事ならわかります。
大都市では車が無くても高齢者の生活に特に不便は出ません。逆に狭い路地や子どもも多いので自動ブレーキがあろうがなかろうが、運転技術の低い人には運転して欲しくありません。
地方では車がないと生活に支障が出るのも理解できます。地方は一家に一台ではなく一人一台という感じですからね。
しかし、だからと言って、高速を逆走したり、アクセルとブレーキを踏み間違えるような人間にまで、凶器になり得る走る鉄の塊を運転させて良い理由にはなりません。
車が無いと生活できないなら、社会保障として公共交通機関を通すなり、高齢者の送迎サービスを拡充させるなりすれば良いのです。
過疎地域では当然赤字でしょうが、そもそも社会保障や公共事業というものは赤字で良いのです。黒字が維持できるなら税金を使う必要がないのですから。
それでも限定免許の新設が必要だと言うなら、以前から私が言っているように県内限定免許なり一般道限定免許なりを作って、歩行者との事故が予想される都市部を走らせる事は避けるべきです。
自動運転技術で誰にでも事故を起こさせられる社会に
警察が今回のような限定免許を新設したい理由は、そこに新たに発生する利権が目当てでしょうが、もっと上の人間達は別の視点を持っていると思います。
アクセルやブレーキがバイワイヤによる電子制御になったあたりから私は常に危惧しているのですが、
自動運転であれ運転補助であれ、車のコントロールをECUに任せてしまったら、ECUがハッキングされたらどうするつもりなのでしょうか?
既に海外の動画では、走行中の車両のECUをハッキングしてラジコン化してしまうようなものも数年前から散見されています。
物理的なクラッチやブレーキを使用しているMT車であれば、いざとなればクラッチを切ってブレーキを踏めば止まれますが、電子スロットルのアクセルに電子制御のサイドブレーキというようなAT車がハッキングされた場合、スロットル開度を100%にされてしまったら、ブレーキをベタ踏みしても車は止まりません。ブレーキまで電子制御ならもう終わりです。
日本においても、過去に何件か遠隔操作による事故誘発実験と思われるような異常な事故が起きていますよね?
京都祇園事故→リモートコントロールによる操作?(外部サイト)
[原因不明]病院にタクシー突っ込む 複数のけが人 2人死亡か 福岡[制御コンピュータ]
[福岡タクシー暴走]プリウスは遠隔操作出来るらしい[ペンタゴンが実験済]
今回の自動ブレーキや加速制御装置搭載の車というのは、裏を返せばハッキングされてしまえばブレーキを一切効かなくしたり、アクセル開度を勝手に上げたりされる可能性のある車という事です。
PCと比べたら、車のECUのセキュリティなどゴミのようなものでしょうし、遠隔操作による事故を起こすのがいつもテロリストとは限りません。
むしろ政府や捜査当局の特務機関のような存在が、政治的・体制的に望ましくないと思われるターゲットが乗る車を遠隔操作してしまえば、比喩ではなく「いつでも誰でも殺せる社会」になってしまいます。
世界中でサイバー攻撃が繰り返されている現代社会において、ゴミのようなセキュリティしか搭載していない自動車のECUがハッキングされる可能性を考えないというのは愚かな行為です。
日本人のサイバー面におけるセキュリティ意識の低さは折り紙つきです。
自動化してもよいのは、万一故障したり乗っ取られても、生命に危険を及ぼさない物に限定すべきなのです。