「交通違反の反則金を納付しないと逮捕される」というデマ流布【スマホニュースUHB】

私は10年以上前から「軽微な交通違反で青切符を切られても、検察・裁判所からの出頭要請にさえ応じて否認すれば、99.9%以上不起訴になる」と唱えてきました。

しかし、いまだに「反則金を納めないと逮捕されるのでは?」と誤解している人が後を絶たず、警察の手先となったマスコミもこれに協力してミスリード記事を流し続けています。

今日もYahoo!のトップページに「32回も出頭要請を無視したせいで逮捕された被疑者」をまるで「反則金の納付を拒否し続けたから逮捕」されたかのように誤認させるデマ記事が掲載されていました。

今回の記事が悪質なのは、記事作成者も誤解している為に、本当に反則金の不納付が逮捕理由であると思って書いた記事ではない事です。これから立証しますが、記事製作者は「逮捕理由は反則金の不納付ではなく出頭拒否が理由である」とわかった上で、故意に「ネット上で流布されているデマ(実際には正しい情報)を信じると逮捕される」と誤解させる目的で記事を書いています。

記事製作者が意図的にデマ流布しようとしている部分を太字・黄色背景で強調してあります。以下の記事を読んでどのような印象を持ちますか?

北海道ニュースUHBの報道

スピード違反で出頭無視“32回“ ついに逮捕の代償 ウラに「納付しなくていい」デマ流布か 【スマホニュースUHB】

http://archive.is/biO7L(魚拓)

 交通違反をしたにも関わらず、呼び出しを無視し続けること約3年間で32回。交通違反の反則金を支払わなかった代償は大きいものでした。UHBのカメラは早朝の逮捕の様子に密着。警察車両の中から聞こえてきたのは警察官も耳を疑うような言い訳でした。

(中略)

裁判所からの呼び出し状
これは、裁判所からの呼び出し状。反則金を納めない人に送られ、出頭に応じない場合、「逮捕される」とはっきり書かれています。しかし、男は3年間、この呼び出しを無視し続けました。

(中略)

 病気を理由に言い訳を繰り返す男。実は、警察によりますと、最近、このような「逃げ得」を狙うケースが少なくないといいます。その背景には交通違反者の間に広がる“ある誤った認識“がありました。

札幌東警察署 交通第一課 盛弘典さん:「インターネット上に『納めなくても大丈夫』とか『納付しなくても大丈夫』みたいな情報があるみたいですけれども」

ネットに氾濫「青切符は逮捕されない」

 ネット上に散らばるいわゆるウラ情報。それに惑わされ交通違反をもみ消せると誤解する人が多く、今回のように無視し続け逮捕されてしまうケースも増えています。

盛さん:「(インターネットの情報が)すべてがうそではないと思うが、間違った情報もたくさんある。反則金については、ちゃんと手続きにしたがって納付処理して頂きたいなと。お金がないから納めなくていいということではないので注意してほしい」

逮捕事由は「度重なる出頭拒否で時効成立の恐れがあるため」

今回男性が逮捕されてしまったのは、32回にも渡る出頭要請のうち、裁判所からの出頭要請すら無視して出頭しなかったからです。

警察段階の出頭要請は無視しても特に問題ありませんが、検察併設の部署以上からの出頭要請には応じて出頭し、そこで否認して正式裁判を受ける事を求めれば、青切符のような微罪でいちいち公判を開いていられない検察によって不起訴処分が下されます。

青切符の不起訴率は99.9%で長い間変動がありません。また、この情報は検察統計という公的な資料で確認が出来る確かなものなのです。

[反則行為]青切符の不起訴率が99.9%以上であるとする根拠[検察統計]

ところが北海道ニュースUHBの報道では、冒頭部でいきなり「交通違反の反則金を支払わなかった代償は大きいものでした。」などと、まるで反則金未払いの代償が逮捕であるかのように誤認させる書き出しになっています。

反則金の未払いは逮捕事由になりません。本来は刑事処分として検察や裁判所で判断すべき道交法違反容疑の容疑者について、異議が無ければ反則金という名の上納金(賄賂)を納めれば刑事処分はなかったことにしてやる、というのが交通反則通告制度と呼ばれる公然賄賂システムです。

検挙に納得がいかなければ、反則金を納めずに否認して検察や裁判所で争うしかありません。反則金に納付義務などなく、納得がいかないなら反則金は納めてはいけないものですらあるのです。

正しい情報をデマと誤認させる悪質な編集

ネット上でデマが流布されていると言うので、てっきり私のサイトの切り取り画像でも出るかと期待しましたが、今回使われたのは、私が以前書いていた旧ブログをソースとして他の方が書かれたサイトの画像の一部でした。

これだけ見たら「無視しろ」と言っているかのように誤認してしまいますね。

この画像だけ見せられたら、「ネット上では出頭要請や警察・検察からの連絡は全て無視してよい」と書かれているかのように見えてしまいますね。でも、実際は違います。

この画像は以下のサイトの一部を意図的に誤認させる目的で切り出したものです。

交通違反の反則金を払わない方法【切符】

この方のサイトは明らかに私の旧ブログの記事内容を参考にして書かれていますが、サイトの作り方が私よりも上手いので検索で上位に来ているのでしょう。切り取る前の元々の内容は以下のようになっています。

裁判所や検察からの連絡は無視するなという趣旨で書いてますね。

残念ながらこの方の記事には一部間違いや表現が不十分な点もありますが、どこをどう読んでも検察や裁判所からの出頭要請まで無視してよいとは書かれていません。

それどころか、2行目では「出頭要請に応じてひたすら「否認します」と主張する」と書いてあり、出頭すべき場所にはちゃんと出頭して否認しろと書いてあるのですから、デマどころかほぼ正しい情報です。

ちなみに表現が不十分なのは「ハガキ」となっている部分です。検察・裁判所からの連絡はハガキとは限りませんので、「ハガキや封書」が正しいです。

また、「サインさえしなければ出頭要請すら有りません」は誤解を招く表現です。確かに東京都内のように検挙件数が異常に多い都道府県では、切符への署名を拒否すると出頭要請すら来ないまま不起訴になる事例も数多くありますが、サインしなくても出頭要請が来る事例もいくらでもあります。

おそらく、私が旧ブログで「東京などはサインしなければ出頭要請も来ないまま不起訴というのもザラにあります」と書いていたのを読んで簡潔にまとめすぎたのでしょう。

ともあれ、「検察や裁判所からの出頭要請には応じて、ちゃんと出頭して否認しろ」と書いてあるサイトの画像を切り取って「ネット上ではデマが流布されている」という趣旨で使った記事作成者は明らかに故意犯ですね。

現に報道の途中には

 これは、裁判所からの呼び出し状。反則金を納めない人に送られ、出頭に応じない場合、「逮捕される」とはっきり書かれています。しかし、男は3年間、この呼び出しを無視し続けました。

と、逮捕された男性には裁判所からの呼び出し状も届いていたことが書かれています。

従って、上記のサイト記事を読んで記者が趣旨を誤解した可能性もありません。

明らかに意図的に、故意に、わざと、ニュース報道を見る国民に「反則金を納めないと逮捕されるから納めなくてはならない」というデマを流布する目的で書かれているのです。

こんな警察の為のデマ記事を書いた北海道文化放送もダメですが、それをトップニュースに乗せるYahoo!も同罪です。影響力の大きさで言えばYahoo!の罪の方が大きいくらいでしょう。

少し調べれば、裏を取れば誰でもわかるレベルのデマを、ろくに検証もせずに垂れ流しているのですから、そういう意味では確かに「ネット上にはデマが溢れている」と言えるのかもしれませんが…

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