支配者層にとって、国民というものは、働かせて税金を搾取して用が済んだらさっさと死んでもらって構わない存在のようですが、紙幣の嘘や支配構造に気付かれてしまうとあっという間に革命が起きてしまいますから、自分達が支配され搾取されている事に気付かなくする為の洗脳や印象操作が日常的に行われています。
これは何も今に始まった事ではなく、論語の時代から以下のように言われていますね。
民は由(よ)らしむべし知(し)らしむべからず
人民を為政者の施政に従わせることはできるが、その道理を理解させることはむずかしい。転じて、為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、その道理を人民にわからせる必要はない。
論語が形成されつつあった時代においては、もしかしたら「道理をわからせる必要はないが、施政者は善政に務めるべきだ」という発想があったかもしれませんが、今はもうそれはありません。
日本においては、少なくとも明治維新(これ自体が後から作られた印象操作の造語なのですが…)以降は意図的な印象操作、情報操作が行われ続けてきました。
今日は、その中でも知っている人が多い英単語の有名な意図的な誤訳について、あっさりと紹介しておこうと思います。
イギリス
これは中学校の英語の授業レベルでも習う話ですから理解している人が多いと思いますが、イギリスの正式名称は何でしたっけ?
- 正式名称:United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
- 正しい訳:グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国
御存知の方が多い通り、通称イギリスと呼ばれている国は、4つの国家からなる連合王国です。単一国家ではありません。
今はこの連合王国がEUから離脱するしないで論争が起こっていますが、少し前にはスコットランドの独立騒ぎもありましたね。元々4つの国なのですから、いつ自主独立してもおかしくないのがこの連合王国です。
イギリスという名称はEnglishをカタカナ読みしたものです。EnglishはEnglandの形容詞形ですから、Englishを正確に和訳するなら「イングランド語」または「イングランド人」となるでしょう。現にScotland人はScottish、Wales人はWelsh、Ireland人はIrishと呼ばれます。
世界中のどこを探しても「イギリス人」なんてものはいないのですが、日本では「国家は一つであって不可分のものである」という印象操作を行いたいようなので、こういう連合国家の実態がわからないようにする誤訳がよく使われていますね。
アメリカ合衆国
これも聞いた事くらいはあると思いますが、
- 正式名称:the United States of America
- 正しい訳:アメリカ連邦国家、または、アメリカ合州国
コトバンクでは2番目の意味としてちゃんと載せていますね。
1 アメリカ合衆国, 米国:北米の共和国;50の州と1首都地区(District of Columbia)からなる;首都Washington, D.C. ワシントン(略:U.S.).
2 連邦国家.
State(s)とはもともとは「国家・国」の事です。
1a[しばしば S[N16-A12A]] 可算名詞 国家,国 《一定の領土を有し政治的に組織され主権を有するもの; ★【類語】 ⇒country》.
b不可算名詞 (しばしば church に対し)政府.
2a可算名詞 (米国などの)州.
⇒Slave State.b[the States]米国 《★【用法】 しばしば米国人が国外で用いる》.
アメリカとは50個の小国(ワシントンDCを別扱いにするなら51個)から成る連合国家・連邦国家です。州によって税制や法律が異なっている点などからも、どこからどう見ても単一国家ではありません。
「州」という感じは訓読みでは「くに」とも読みます。
USAの正しい訳は「アメリカ連邦」で良いと思いますが、百歩譲っても「アメリカ合州国」であってState(s)に「衆」なんて意味はありません。「衆」は民衆、大衆の事でpeopleでしょう?アメリカが民主的な国家であるという間違ったイメージを植え付けたくて明治時代の文部省あたりが敢えての誤訳を行ったものだと思われます。
連邦といえば「ソビエト連邦」が思い出されますね。ソ連崩壊後は小国が独立しまくりましたよね?あれと同じです。
まあソ連の英訳はSoviet Unionとかthe Union of Soviet Socialist Republics(USSR)なんですが、unionとは「合体・団結・連合」のことで、uniteの派生語に過ぎません。
b(特に,国と国との政治的な)連合,合併.
the union of two states 二国の合併.
例文のtwo statesもちゃんと「二国」って訳されていますよね?なのにどうしてthe United Statesが「合衆国」になるんでしょうか?
国際連合
これは意識していない方が多いかもしれません。日本では明治時代より詰め込み型の洗脳教育が推進されてきましたから、国際連盟を脱退したとか、その後国際連合が作られたみたいに歴史で教えられてしまうので擦り込まれてしまうのです。
- 正式名称:the United Nations
- 正しい訳:連合国
the United Nationsの一体どこに「国際」なんて意味がありますか?国際と付くならinternationalが入らなければおかしいです。
これもコトバンクで調べると、ちゃんと2番目の意味として正解が書かれています。
1 ((単数扱い))国際連合, 国連:1945年10月24日結成され米国New York市に本部を置く(略:UN, U.N.).
2 連合国:1942年1月2日ワシントン宣言に署名した26か国.
わかりますよね?the United Nationsとは、第二次世界大戦で勝利した英米中露仏を中心とした連合国の事です。敗戦したから枢軸国?である日独伊が後から加盟させられたのです。
つまり、我々の税金から歴代政権がいくら国連負担金を供出してカネを上納し続けたところで、連合国を意味するUNは戦勝国が主導しているのですから、敗戦国が常任理事国になることなど未来永劫あり得ません。
ちなみに、大戦前にあった国際連盟も誤訳ですね。
- 正式名称:(the) League of Nations
- 正しい訳:同盟国(百歩譲って万国同盟)
言葉には意味がありますから、誤った言葉を使えば誤った意味を捉えてしまいます。
少なくとも英語圏の人々は、the United Nationsと聞いて「国際連合」なんてイメージは持ちません。頭に浮かんでくるのは「連合国」というイメージであり、戦勝国の5ヶ国が常任理事国として未だに主導権を握っているという事実です。
まとめ
嘘デマ扇動だらけの世の中で、自分の人生に責任を持って生きていく為には、他人の言う事に惑わされずに自分の頭で考えて判断しなければなりません。
しかし、判断する為には判断材料としての知識や情報が必要です。
その知識や情報が偏っていたら、偏った結論が導かれるのは当たり前のことです。
仮に答えが出るような問題だとして、前提が間違っていたら正解にはたどり着けません。
日本はthe United Nationsにおける常任理事国入りを目指して莫大な運営費負担を続けているようですが、戦勝国が主導している「連合国」なんですから、敗戦国が常任理事国に入れるはずがないでしょう?
前提を間違えなければ、それなりに論理的な結論が導けるのではないかと思います。
- イギリスなんて国はない。あるのは4つの小国からなる連合国家
- アメリカ連邦もしくはアメリカ合州国を、合衆国と書くのは印象操作
- 国際連合という組織も存在しない。あるのは戦勝国主導の連合国家群だけ