不祥事のデパートの呼び声も高い大阪府警ですが、今度は巡査長が児童買春で書類送検されました。しかし、処分はあっさりとした停職処分のみ、依願退職ならば退職金も支払われ、警察のコネを使えば再就職も容易でしょう。
警察官は匿名報道
まずは毎日の記事を見てみましょう。
http://mainichi.jp/articles/20160914/k00/00e/040/265000c
児童買春したとして、大阪府警は14日、岸和田署の男性巡査長(32)を児童ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで書類送検し、停職6月の懲戒処分にした。巡査長は依願退職の意向を示している。
送検容疑は7月下旬、府内の駐車場に止めた車の中で中学生の少女にみだらな行為をしたとしている。少女とは出会い系サイトで知り合い、現金を渡していたという。【堀江拓哉】
匿名報道ですので誰だかわかりません。まあ、裁判で有罪が確定するまでは推定無罪の原則があるのですから、容疑者段階ではみんなが匿名報道ならばそれはそれでよいです。しかし、実際には送検どころか逮捕段階で実名報道されるのが普通なのですが…
一般人は実名報道
同じ毎日の記事なので違いがよくわかると思います。以下は医師が児童買春で逮捕された時の報道です。
熊本北署は30日、出会い系アプリで知り合った女子高生を買春したとして、熊本市北区清水岩倉3、熊本赤十字病院の医師、毛利雅治容疑者(29)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童買春)容疑で逮捕した。容疑を認めており、余罪があるとみて調べている。
容疑は4月上旬、熊本市東区のホテルで、同市の高校3年の女子生徒(当時17歳)が18歳未満と知りながら買春したとしている。熊本赤十字病院は「今後の警察の捜査を見守り、規定に従い処分も検討する」と話した。【出口絢】
児童買春自体は到底許せるものではありませんが、実名報道されてしまいましたから、この医師の社会的生命は終わりでしょう。せっかく医者になったのに今後はどう生活するのでしょうか?
どっちが悪質?
警官と医師の児童買春の様子をまとめてみます。はたしてどちらがより悪質だと思われますか?
- 巡査長ー買春相手:中学生ー買春場所:駐車場に停めた車の中
- 医師ー買春相手:高3(17歳)ー買春場所:ホテル
改正論議はあるようですが、今のところ女性は16歳から結婚出来ます。
民法第731条
男は、十八歳に、女は、十六歳にならなければ、婚姻をすることができない。
逮捕された医師の問題点は、その女性と結婚する意思がないにも関わらず、金銭を渡して性交渉を行ったことです。身体を売った側の女子高生の責任は問われないようですし、場所もホテル内ですから、誰かに見られた可能性は少ないでしょう。
違法行為であることは間違いありませんし、性をカネで買うのもあまりよろしくはないでしょう。(じゃあ歌舞伎町とかすすき野とかはどうなんだ?という議論はありますが…)
逮捕されて実名報道されて、当然病院にもいられないでしょう。相手が18歳未満だったばかりに高すぎる代償を支払うハメになりましたね。もし彼が、その女子校生と結婚を前提に真剣に交際していて、金銭のやり取りもなかったのであれば、彼の行為は合法となっていました。
一方で岸和田書の巡査長の相手は中学生です。真剣交際だったとしてもアウトです。しかも、「駐車場に停めた車の車内で猥褻な行為」って、要するにカーセックスしたって事ですよね?しかも駐車場で?完全に公共の場で人目に触れるリスクも高いと思うのですが…
しかし彼は匿名報道なので誰かわかりません。処分自体は停職6ヶ月、依願退職をするようですが、退職金も少しは出るでしょう。
警察官を辞める人間は少なくありませんから、再就職時にも警察関連企業に就職する事も可能でしょうし、普通の民間に行くとしても性犯罪の過去は秘密にしておけます。この差はなんでしょうか?
警察の仕事は国民を守ることではない
この前提を忘れてしまうと「こんな差を付けるのはおかしい!」というようなミスリードされた怒りを持ってしまう事になります。
警察の仕事は国民の財産や安全を守ることではありません。
警察の仕事は、国民から権力者や支配者層の財産や安全を守ることです。
そんな汚れ仕事をしてる事への対価として、警察の犯罪は徹底的に見逃され、たまに末端の不祥事を公表して自浄作用があると誤解させ、公表された不祥事でも実名報道はしないでもらえるので再就職し放題、という御褒美がもらえるのです。
カル○国家ニホンの裁判では負けてしまいましたが、仙波氏が証言には一度目を通しておくと、どこにも矛盾がないことがわかるでしょう。一部引用して今回の記事を終わっておきます。
運営者 捜査費については、どんな感じだと考えればいいのでしょうか。
仙波 強盗事件などの大きな事件が仮に起きたとしましょうか。捜査本部ができますよね。多額の捜査費が捜査本部の置かれた警察署の口座に振り込まれるんです。600万円振り込まれたとしますか。そのお金を会計課長がキャッシュで引き降ろします。それでレンタカーを借りたり、張り込み場所を借りたり、職員の深夜の弁当代などを出すわけです。
そのためのお金なのですが、お金を下ろした瞬間にその半分の300万円は県警本部の捜査一課に上納されると聞いていますね、僕は。本部にバックされた金は、本部の裏金になってしまう。そうすると、600万円分の領収書はその警察署でつくらなければなりません。運営者 そうですよね。
仙波 だけどもうすでに300万円はないんです。残りの300万円のうち、どうしても必要な経費は、もちろん使います。だけどその中から署長が100万円抜いたり、課長が30万円抜いたりするということがあって、600万円のほとんどは捜査に使われないで、消えてしまう。そういう実体があるんですよ。
運営者 はぁ??? じゃあ捜査費ってなんなんですか?
仙波 だから事件が解決しないんですよ。
捜査費が裏金に化けて捜査のためには使われない。その一方、現場の捜査員は、自分の車を使うなど、自腹を切って捜査に当たるしかない。アホらしくってやっていられない。事件があっても、捜査員はパチンコ屋に行ってパチンコやっていますよ。意欲をなくしてしまっている。運営者 そういうことになるのかもしれませんね。
仙波 必要な金が現場に下りてこない。自腹を切るくらいならパチンコでもやっていた方がましだということですよ。そう考える警察官が増えるのはある意味、当然の成り行きでしょう。
パチンコ屋で時間つぶしをしている捜査員が多いというのは高知県の特別監査でも指摘されていますよね。運営者 驚くべきお話ですね。
仙波 いえ、これは普通の話、珍しいことではない。捜査費の使われ方について各県警で明らかになったことのひとつは、捜査協力者に謝礼を支払ったことになっているはずが、そういう実体はなかったということですよね。
僕の知る限り、捜査に協力して、お金を受け取った人は一人もいませんね。全て、でたらめですよ。警察官・職員が領収書を偽造しているんですから当然ですよね。