しばらく更新が途絶えていたのは夏休みを取って旅行に行ったりしていたからです。私は仕事の合間に色々と調べたり記事の下書きをしたりしていますので、休みの期間は更新が進みません(笑) 職務専念義務?何それ?食べれるの?
新たな疑問
パーキングメーターは手数料を払わなくても制限時間以内なら駐車違反で検挙される事はないというのは、過去の記事で明らかになりました。
[駐車違反]パーキングメーターは未納だと違反になる?[警察に聞いてみた]
ちなみに、制限時間以内であってもメーターが誤作動でタイマーがリセットされていないと冤罪で検挙されるというミラクルも起きます。私の車にドラレコが搭載されいなかったら放置違反金を取られるところでした。
さて、以上の事からわかった「制限時間内なら手数料を払っても払わなくても検挙されない」「制限時間を過ぎたら手数料を払っても払わなくても検挙される」という2点が明らかになったところで、当然次の疑問が湧いてきます。
じゃあ、手数料を支払っている人は一体何に対して支払っているのでしょう?
例えば、「未納なら厳密には違反だが、後で手数料を納めたと主張されると面倒だから検挙しない」というような実状なら、法令違反をしたくない人は自分を納得させる為に手数料を支払っても良いでしょうが、厳密には違反なら検挙する警官もいるハズです。しかし、いくら探しても制限時間内に未納を理由として検挙されたケースが見つからないのです。
杓子定規に法令を振り翳す警察が、パーキングメーターだけは柔軟な対応をしているとは思えません。
もしかして、手数料を払っても違法駐車が合法になったりするルールなど、そもそもないのではないでしょうか?
法令で確認してみる
気になったら調べてみる。という事で道交法と施行令を見てみましょう。
道路交通法49条の3-4
4 車両の運転者は、時間制限駐車区間において車両を駐車したときは、政令で定めるところにより、第四十九条第一項のパーキング・メーターを直ちに作動させ、又は同項のパーキング・チケット発給設備によりパーキング・チケットの発給を直ちに受けて、これを当該車両が駐車している間(当該パーキング・チケットの発給を受けた時から道路標識等により表示されている時間を経過する時までの間に限る。)、当該車両の前面の見やすい箇所に掲示しなければならない。
要するに「停めたらすぐにメーターを作動させろ」としか書いてません。ミラーを斜めに設置するなどして、メーターが時間計測を開始しないように細工したら「作動させていない」としてアウトという解釈ですかね?
道路交通法施行令第14条の7
法第四十九条の三第四項 の規定により車両の運転者がパーキング・メーターを作動させるときは、当該パーキング・メーターに表示されている方法によりこれを作動させなければならない。
なるほど、パーキング・メーターに表示されている方法で作動させろというのですね。じゃあどう表示されているか見てみましょうか。
「表示されている方法」というのは、おそらく3の「白線表示枠内の中央部分に駐車してください」の部分だと思われます。メーターが車両を感知しないと作動しませんからね。
問題は2の「車をとめたらすぐに手数料を入れてください」の部分です。手数料を入れたらメーターが作動するならわかりますが、実際には手数料を入れなくてもメーターは作動して駐車時間の計測を始めますよね?
もう一点気になるのは、一番下に書いてある「手数料を入れないと駐車違反となります」という部分です。これは本当でしょうか?一件も検挙事例が見つからないのに本当に駐車違反なんでしょうか?
東京都公安委員会の下に線が引いてあって、その下に補足事項みたいに書かれているのですが、これは公安委員会の責任で記載されたものなのでしょうか?
開示請求してみよう
これ以上は調べてもよくわかりませんし、ネット上での情報では確証にはなりませんので、東京都公安委員会に対して開示請求をする事にしました。東京都公安委員会≒警視庁なので、警視庁の情報公開センターが窓口になっています。
平日の日中に警視庁本部までわざわざ行かないと請求させてくれない鬼畜仕様ですね。郵送じゃダメだそうです。
私は以前開示請求をしまくって課長対応になった事もありますから、手慣れた作業で開示請求書をDLします。
「東京都公安委員会」と書かれているので公安委員長宛で持って行ったのですが、公安委員会は事務のほぼ全てを警視庁ないし県警に委託しているので、公文書を持っているとしたら警視庁だそうです。なので見本も警視総監宛のものにしていますが、事務をほぼ全て県警に○投げしている時点で、公安委員会なんてものは県警(警視庁)のスケープゴート用組織でしかない事がわかります。
何しろ、免停などの処分について審査請求をしようとすると、警視庁が処分庁になって東京都公安委員会が審査庁になってしまいます。道交法のどこを読んでも行政処分の処分庁は公安委員会だとしか読めないのですが、必殺の「委託」で県警(警視庁)に処分をさせ、自らが審査庁になるというミラクルを起こしていますね。で、実際に棄却の文面を作るのは県警(警視庁)の職員で公安委員は判を押すだけです。上から下まで腐り切っているのがよくわかりますね。
話がそれましたが、審査請求したのは以下の事項です。
パーキング・メーターに書かれている「手数料を入れないと駐車違反となります」という説明の法的根拠がわかる文書(道路交通法と同施行令は除く)
もし条例などで定められているならそれが読みたいですが、ネットでは見つかりません。
道交法と施行令以外に法的根拠がないとすると、どこを読んでも「手数料を入れないと駐車違反となる」とは書かれていません。
さて、警視庁はどのような回答を出してくるでしょうか?
続きは次の記事で書きたいと思います。
コメント
いや、何度もありがとうございます。こんなに教えてもらって何か感動してますw
小学校~社会人の例は、なるほどと思いました。テレビはイヤになって、もうずいぶん長い事見ていません。ネットの情報収集についても、まさに自分がやろうとしている事で、このサイトのような有益な情報源があったら、ブックマークしています。広告だらけのサイトなんか、うわっと思って見る気がしません。役に立つ情報源は中々多くは無く、様々な事が重要な情報は簡単に手に入らない事に気付きます。例えば食に関しては、本当なら今の時代各家庭にその成分を調べる設備なりがないと、あまりにも無防備な気がしています。並べられた食品を作る会社についても自分で調べないと全く分からないし、盲目に信頼して買って食べています…。ならば自分で調べれば良いのですが、行動すると自分が何を言われるのかと恐れ、中々行動に移せないで来ました。社会の事を疑って色々調べるのは、行動していく上で関わる人達に変に思われるんじゃないかと…。こういうのが洗脳なんでしょう。頂いた教育に関してのコメントで、目が覚めた気がします。これからは、自分で考えて必要だと思うのなら、他者の評価を恐れずに積極的に調べていこうと思います。ありがとうございます。
初めてコメントさせて頂きます。私は以前原付の一時不停止で罰金を払ってしまいました。停止線で足をつけずに通行したからという理由で若い警官二人組に切符を切られました。恐らく張っていたんだと思います。別に停止線のある所をNOストップで通行しようとした訳ではなく、左右確認しての徐行通過だったのに、「止まらなかった」「停止線では足をつけて止まらなければならない」とか言われて問答する中で、いきなり言いがかりをつけられた事態にかなり異常さを感じて興奮しましたが、想像上の圧力に屈し、怒りながらも署名までして、結局お金を振り込んでしまいました。時は流れ、このサイトを見て、否認すれば何と払わなくて良かった(!)のだと知りました。次回は二度と悔しい思い(と血銭を取られる)をしないように、対応を勉強させて頂いています。そして運転する時はスマホは必ず持ち歩くようにしていますw
また、このニホンの実際の構造についても、非常に勉強になる事ばかりです。おかしいと感じる事はあっても、管理人さんのように自分で調べたり対処法を作ったりはしていなかったので、見習おうと思います。
別に足を付いていなくても「一時停止」すれば法律上はOKなんですけどね。試しにジャックナイフでもやってみたらいいんじゃないでしょうか(笑)
私なんかを見習ったら碌な事にならないと思いますが、大切なのは「気になったら自分で調べて自分で考えること」それから「他人の言う事なんか一言たりとも信じないこと」です。だから私の言う事も一言たりとも信じてはいけません。私が騙されていたら一緒に騙される事になりますからね。
賢い人間とは、誰の事でもすぐに信用して鵜呑みにしてしまうような人間ではなく、冷静で慎重で、そう簡単には信じない人間の事です。そんな国民ばかりでは国家のウソがすぐにバレてしまいますから、ニホンでは幼少期からの教育によって「人を信じなさい」「ウソをついてはいけません」「悪い事をしたら謝りなさい」と洗脳します。
これを真に受けて真っ直ぐに育ってしまった人は、簡単に騙され、他人のウソが見抜けず、他人が決めたルールに従って生きる事になります。もはや人間ではなくヒトという名の家畜ですね。
一見正論に見える事ほどウソが混ざっているものです。「仕事なんだから頑張れ」などが典型ですね。被雇用者というのは、時間や作業の対価としてお金を受け取る契約をしているのですから、正当な対価が支払われないなら頑張って働く必要はありませんし、そもそも雇用契約では頑張る事が大切なのではなく、決められた仕事を対価に見合うレベルで遂行すればOKです。年俸が1億を超えるプロ野球選手に「もっと頑張れ、もっと打て」と言うのは構いませんが、年収が400万なら努力レベルも1億プレーヤーの25分の1でいいハズですねw
それは職種が違うにしても、社長が2000万なら労働時間も5分の1でいいでしょう。社長が特別な仕事をしていると思ったら大間違いで、平社員が社長と交代しても大した問題が起きない企業がほとんどです。日産なんてゴーンが来てやった事は、3000人以上のリストラと欧州車のデザインをパクる事だけでしたからね。ああ、あとは日産の利益をルノーに横流しってのもやってましたかw
社長が優秀な会社は社員の待遇も良く、社員が幸せそうにしているものです。サービス残業を強いるような管理職がいるような会社は須くブラック予備軍ですね。
うおお…。返信してくれてたんですね。すみません、今気付きました。
返信を読んで、一番衝撃だったのが、教育に関するコメントです。
そうだったのか…。自分自身に疑問を感じました。私はそういう規範が美徳だとうっすら思って来たのでした。それが作られた物だったなんて…。いや、もちろん仰るとおり、何でもかんでも信じているのではなく、経験上から、言われた事が一考(場合によっては十考)に値すると感じるからこそ、考えて取り入れるようにしています。
しかし本当に、これからはもっと慎重に生きて行こうと思います。なんてこった…。
もちろん「嘘をつかない」とか「悪い事をしたら謝る」という行為自体は美徳だと思います。
問題なのは、「実際には嘘をつく人間が多い」とか「悪い事をしても認めない人間ほど出世する」という世の現実も教えた上で、自分が騙されない為には何を調べ、何を考えなければならないかを教えていない事です。身分が高い人が言う事がいつも正しいワケではないのに、先生の言う事には従えみたいな雰囲気が学校にはありますよね。本来ならば「先生がおかしな事を言ったらちゃんとそれを指摘して是正出来る生徒」を育てなければならないのに、やはり権威には反射的に従うニンゲン(それはもう人間じゃないと思いますが)を作り上げる為に、小中高と12年もかけて洗脳をしているのだと思います。
良い例かどうかわかりませんが、
小学校:言う事を聞け!
中学校:言う事を聞け!
高校:言う事を聞け!
大学:自分で考えろ!
社会人:勝手な事をするな!
となっていて、辛うじて人間らしくいられるのは大学生の間だけではないでしょうか?
だから、私のサイトの常連になって下さるような方は、こういう規範から外れていたり、あるいは薄々疑問を抱いていたような「自分で考える力のある方」が多い気がします。
考える力を伸ばしたければ、まずはTVを捨て(あれは「家庭用小型洗脳装置」ですからねw)、捨てられなくても基本的には見ないで、様々なジャンルの本を読んだり、ネットに溢れる玉石混淆の情報の中から、矛盾のない真実を見出す努力をする事ではないかと思っています。
こんな事を言う私も騙されまくっていますし、何度も自分の愚かさに気付かされてきました。それでも「自分が愚かである事を知っている」分、自分が賢いと勘違いして支配層が流す嘘デマを簡単に信じ込んでしまうニンゲン達よりはマシな気がするんですけどね。