<酒気帯び運転>帯広署巡査2人現行犯逮捕 飲酒後当て逃げ
毎日新聞 6月19日(日)10時57分配信
北海道警は19日、帯広署地域課の男性巡査2人を道交法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕したと発表した。2人は「弁解することは何もありません」と容疑を認めている。道警監察官室によると、逮捕されたのは大高一勢(20)=帯広市東12南7=と友田圭寿馬(かずま、20)=同=の両容疑者。逮捕容疑では、同日早朝、同市内の路上でそれぞれ乗用車を酒気帯び運転したとしている。
同室によると、同日午前4時20分ごろ、同市西1西2の国道241号で、大高容疑者が運転する乗用車が信号待ちをしていた別の乗用車に衝突する事故を起こし、助手席に乗っていた友田容疑者と共に市内の自宅の寮まで逃走。だが、事故の際に運転していた乗用車のナンバープレートがバンパーごと外れて落下したため、現場付近へ探しに戻った大高容疑者を当て逃げの通報を受けて警戒していた同署員が現行犯逮捕。また、別の車に乗り換えてナンバープレートを探しに行った友田容疑者についても、自宅近くで警戒に当たっていた同署員が現行犯逮捕した。大高、友田両容疑者からはそれぞれ、呼気1リットル当たり基準値の0.15ミリグラムを超える0.35と0.27ミリグラムのアルコールが検出された。
同室によると、2人は同期採用の同僚で、18日午後10時ごろから同市付近の河原で友人と共にバーベキューを行い、19日未明に車で音更町内のカラオケ店に移動。その間に缶ビールや酎ハイを数杯飲み、帰宅途中に事故を起こしたと説明しているという。同室の白井弘光室長は「警察官による酒気帯び運転という重大な事案を発生させ、深くおわびしたい」とコメントした。
道内では2014年7月に小樽市で3人が死亡する飲酒ひき逃げ事故、15年6月に家族4人が死亡する飲酒交通事故が相次ぎ、飲酒運転根絶に向けた機運が高まっているが、道警では昨年5、11月、帯広、砂川の両署員がそれぞれ道交法違反(酒気帯び運転)容疑で書類送検されている。
当て逃げは問題にされていない
酒気帯び運転の方に焦点が当てられ「飲酒運転をしたから事故が起きた」という点を強調したいようですが、本来問題視されるべきは「逃げた事」の方のハズです。
しかし、逮捕事由は「酒気帯び運転の現行犯逮捕」となっています。道交法72条の報告義務違反はどうでも良いのでしょうか?
この場合において、当該車両等の運転者(運転者が死亡し、又は負傷したためやむを得ないときは、その他の乗務員。以下次項において同じ。)は、警察官が現場にいるときは当該警察官に、警察官か現場にいないときは直ちに最寄りの警察署(派出所又は駐在所を含む。以下次項において同じ。)の警察官に当該交通事故が発生した日時及び場所、当該交通事故における死傷者の数及び負傷者の負傷の程度並びに損壊した物及びその損壊の程度、当該交通事故に係る車両等の積載物並びに当該交通事故について講じた措置を報告しなければならない。
罰則は「3月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金」です。まあ、軽い罪と言えば軽い罪ですね。
しかし、もし当てられた車の乗員が怪我をしていたら一気に話が変わります。
第117条 車両等(軽車両を除く。以下この項において同じ。)の運転者が、当該車両等の交通による人の死傷があった場合において、第72条(交通事故の場合の措置)第1項前段の規定に違反したときは、5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
2 前項の場合において、同項の人の死傷が当該運転者の運転に起因するものであるときは、10年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
報告義務違反と救護義務違反が成立し、運転者の運転に起因する事故なら10年以下の懲役又は100万円以下の罰金ですからかなりの厳罰です。
この逃げた2人の警察官は、相手の状況を確認しないまま逃げたのですから、相手の車の乗員が怪我をしていたらこちらで処分されなければなりません。
さて、どのくらいの規模の事故だったのでしょうか?
事故の際に運転していた乗用車のナンバープレートがバンパーごと外れて落下したため
バンパーごと外れるレベルの衝突だったのですから、怪我をしていた可能性が低くないのではないでしょうか?
いつ計測した数値でしょう?
大高、友田両容疑者からはそれぞれ、呼気1リットル当たり基準値の0.15ミリグラムを超える0.35と0.27ミリグラムのアルコールが検出された。
と、ありますが、これって逮捕されてから計測されたものですよね?
私は飲酒運転には反対の立場ですが、ニホンの酒気帯び運転の基準値は厳し過ぎると考えています。
国際的な平均値を取るのであれば、血中0.5mg/ml(呼気中0.25mg/ml)くらいで規制するのが良さそうです。で、この警官2名はどちらもこの基準値を超えているワケですが、私が思うにこの2名は酒気帯び運転ではなく「酒酔い運転」だった可能性が高いのではないでしょうか?
ちなみに「酒酔い運転」の基準は物凄く恣意的に決められています。
酒酔い運転は、呼気中のアルコール濃度が基準ではないので、たとえアルコール検知器でのアルコール濃度が酒気帯びの基準値よりも下でも対象となる場合もあります。酒に酔った状態とは、アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態であって、これは警察の方が総合的に判断(直立不動が可能か、歩行困難な状態ではないか、言語能力は正常かなど)することになります。
「警察が総合的に判断」って、キチ○イに刃物レベルの愚行を許す事になってしまいそうですね。
バンパーが外れるほどの事故を起こし
相手に怪我がないかも確認せずに逃走し
さらに証拠隠滅の為にナンバーを回収しようとした
のですが、これが「正常な判断能力がある状態の警官」ならば、警察自体が狂っている事の証左でしかないでしょうし、「正常な(酒に酔っていない)状態の警察官ならこんなバカなことはしなかった」と言うなら、この2名は酒酔い状態でどうかしていたということになります。
いずれにせよ、酒気帯びでは甘いと思いますね。
どこの県警でしたっけ?
さいきん記事にした「飲酒運転密告制度」はどこの都道府県でしたかね?
「北海道警察本部交通企画課・交通指導課」って書いてありますね…
コメント
今後当て逃げについても立件するようです。
末端は見せしめとして見捨てて、警察には自浄作用があるという幻想を与えたいのでしょうね。
飲酒運転+当て逃げですから、おそらくこの2名の警官は依願退職するでしょう。
私が気になるのは彼らの再就職先です。警察の天下りor受皿会社に斡旋してもらえるのではと思いますが、おそらく退職後の進路については民間人だと言う事で報道されず、警察も答えないでしょうね。
記事をサッと読んだ時は追突したのかと思いましたが、
ニュース映像を見ると、左折で大きく膨らんだことを連想しますね。
バンパーが外れるほどの衝撃にもかかわらず、相手は無傷とのこと。
中央分離帯?付近に破片が落ちているので、そこで大きな衝撃を受けた後、
信号待ちしている車にぶつかったのかなと思いました。
産経ニュース 2016.6.19 09:43で
『大高容疑者が19日午前4時半ごろ、友田容疑者が同日午前7時20分ごろ、
それぞれ帯広市の市道で酒気帯び運転をした疑い。』
2時間ちょっとで報道なんて、やけに早くないですか?
赤信号無視の車に当て逃げされても、相手は警察官に言われるがまま
上申書を書いただけで、刑事処分も行政処分もされていないことを思い出し、
また怒りがこみ上げてます。
お酒を飲んでいなければ、何の処分もされなかったんですよね。
悪いことをして『逃げる』ってすごくズルいと思うのですが、
物損でも人身でも処分には何の影響もなく、逃げ得を助長しています。
まさか、免許取り消し処分が軽減されないかと…
刑事処分もどうなるか気になります。
警察の総合的判断 ⇒ 身内とはいえ、無罪には出来ないので可能な範囲拡大解釈、もしくは一部なかったことにして・・・
これはひどいですよ、相当に