以前書いた警察は強姦しても不起訴ですの続報です。
元警察官らの集団強姦、被害女性が検審申し立て「不起訴は不当」
元記事:http://www.sankei.com/affairs/news/160620/afr1606200018-n1.html
昨年8~10月にかけ、集団強姦などの疑いで逮捕や書類送検された大阪府警の元警察官を含む5人全員を不起訴とした大阪地検の処分は不当だとして、被害を訴えた府内在住の20代女性が20日、大阪第2検察審査会に審査を申し立てた。
申立書によると、女性は2014年12月17日から18日にかけ、大阪市天王寺区のホテル客室で、元警察官の知人男性(33)や当時箕面署の巡査部長だった男性(36)ら5人に監禁され、乱暴されたとしている。知人男性がインターネット掲示板で参加者を募っていた。
地検は昨年10月、いずれも嫌疑不十分で不起訴とした。申立書によると、5人は女性の抵抗が弱まったことなどから「同意があった」と弁解したという。
代理人の雪田樹理弁護士は会見し「女性は目隠しをされ、手を縛られた状態で突然乱暴された。同意はあり得ない。これがまかり通ったら性犯罪が横行する」と訴えた。
嫌疑不十分?
以前の記事でも書きましたが、同じ不起訴処分であっても中身は3つに分かれます。
- 起訴猶予(犯罪の事実はあるけど起訴するほどではない)
- 嫌疑不十分(犯罪の事実があったか疑わしい)
- 嫌疑なし(犯罪の事実はない)
我々が交通違反の理不尽な検挙を受けた時に、否認して不起訴が出ても、そのほとんどは1.の「起訴猶予」です。警察が庶民を検挙した時は、仕方なく不起訴を出すにしても「犯罪の事実はあったが今回は起訴しないで許してやる」ということです。
ところが、政治家・官僚・公務員・大企業のトップなどの不正が暴かれてしまい、仕方なく立件した時には2.の「嫌疑不十分」が多用されます。特権階級が犯した犯罪については「証拠が足りない」として無実扱いをするということですね。
甘利明・前経済再生相をめぐる現金授受問題で、東京地検特捜部は31日、あっせん利得処罰法違反などの疑いで告発されていた甘利氏と元秘書2人について、不起訴処分(嫌疑不十分)にしたと発表した。
現金を受け取ったのに帳簿に記載しなかったのですから、斡旋云々はさておき、虚偽記載については完全にクロなんですけどね。政権与党の大臣だったので「知らなかったでOK♪」の法則が働いたのでしょう。
痴漢は何でもクロなのに…
痴漢や強姦は、女性の尊厳を傷付ける酷い性犯罪だと私も思います。しかし、痴漢については冤罪と思われる事件も多発していますし、最近は「触らない痴漢」まであるらしいです。
女性の匂いを嗅いだら逮捕? 「触らない痴漢」の出現で新たな冤罪リスク
具体的には満員電車などで好みの女性に近づいて「髪の毛の匂いを嗅いだり少しスカートを触ったり、それで満足を得ている痴漢」とのこと。澤登さんによると、警察は法令を駆使し、相当数の「触らない痴漢」を検挙しているという。
実際に痴漢の被害に遭っている女性も後を絶ちませんが、激しく抵抗し続ける女性は少数派でしょう。普通は怖くて抵抗出来ないものです。
なのに警官5名に強姦された女性は抵抗が弱まったから同意があったとされています。これでは痴漢のほとんどは被害者の同意があったことになってしまいますね。
ところが庶民が容疑者の時は、触らなくても匂いを嗅いだり鼻息が掛かったり、満員電車で体が強く押し付けられてしまっただけでも逮捕だそうです。実際に相当数の検挙をしていると警察が言っているのですから恐ろしくて仕方ありませんね。
まとめ
あまりまとめたくない内容なのですが…
- 容疑者が警察官の場合は、集団で強姦しても女性の抵抗が弱まれば嫌疑不十分
- 容疑者が庶民の場合は、電車の中で女性の匂いを嗅いだだけでアウト
そろそろ、この国は法治国家ではなく恐怖の警察国家であることや、警察は法に基づいて犯罪から国民を守る為に存在しているのではなく、法を悪用して権力者を国民から守る為に存在しているという事実に気付く人が増えて欲しいものです。
コメント
昨日テレビでヤ○ザの特集みたいなのをやってました、その中で「地域密着型の犯罪組織集団」とテロップや司会者の口から出てきました。正直、音声だけ聞いていると警察かヤ○ザ、どちらの話をしているのかわからなかったですw
公営ヤク○と民間ヤク○のショバ争いでしかないですからね。税金から多額の予算をせしめた上で更に上納金を要求してくるのですから、警察の方が悪質性が遥かに高いと思いますね。
警察は権力者を国民から守るための組織です。彼らがいる事によって我々庶民が守られることなど基本的にありません。
記事にして頂き、ありがとうございます。
帯広署の飲酒当て逃げ事件を検索していて、気付きました。
一応、私も検察審査会への申し立てを考えているので、結果が気になります。
http://www.sankei.com/affairs/news/150915/afr1509150009-n1.html
すぐにバレる証拠を残しながら、平気で卑劣な犯行に及ぶ警察官は、
バ○か特権意識が強いのか?!両方なんでしょうね。
5人の男に押さえ付けられて、ずーっと抵抗を続けるなんて無理です!!
それで『同意』が認められるなんて、狂い過ぎています。
今は、運転中に限らず、いかにリスク回避するかを、すごく考えるようになりました。
検察審査会が機能しているとは思えませんし、小沢陸山会事件の顛末を見ると、検察審査会が「実在しているかどうか」も事件によっては怪しいです。
このあたりは最高裁の罠
を読んでみるとよくわかります。
しかしそれでも、納得がいかなければ検察審査会への申立はしておくべきでしょう。そういう国民が増えれば、検察審査会が機能していないという問題点や、そもそも我々国民には検察官や裁判官を選ぶ権利すらないことがよくわかります。システムや法令の方がおかしい場合、それを正さない限りは問題は解決しませんが、それに気付いていない国民が多数派なのだと思います。
学校教育やTVの影響力は大きいですからね。与えられた情報を丸暗記して、自分の頭で考える事を放棄させられたヒトが多数派なのです。
http://www.osanbashi-st.com/cause/cause_30/
↑
検察審査会を調べていて、実態について1つだけ見つけられました。
こんな風にちゃんと審議されていることを信じたいです。
詐欺師の言う事や詐術という物は「全部が嘘」なんてバレバレな事はしません。
95%の真実に5%の嘘デマ扇動、だったり、95%の真実に4%の真偽不明の情報に1%の嘘デマ扇動あたりを混ぜてくるのが優秀な詐欺師です。
検察審査会の95%は本当に審議しているのかもしれません。もしかしたら99%は審議されているのかもしれません。しかし、小沢陸山会事件の時は明らかに検察審査会は架空のものでした。
1%でも嘘デマが混ざっている時点で正義のあるシステムではないのです。期待し過ぎてはなりませんね。