勇敢にも白バイを右車線からブチ抜き、46km/h超過容疑で検挙されながらも、あっさりと不起訴処分を勝ち取ったGSXRさんの体験談です。
赤切符の不起訴率全国ナンバーワン!の東京地検管轄であった事を鑑みても、あまりにもあっさりと不起訴になっており、検察にとって交通違反など取るに足らない微罪でしかないことを再確認させてもらいました。
人身事故や渋滞を引き起こすような事故を起こした者には厳罰を与えても構わないと思いますが、空いている道で多少の速度超過をしたところで、どこにも被害者は存在しません。潜在的に危険だって?そんなことを言うなら子どもが図工の時間に彫刻刀持ってるだけで補導しなきゃならなくなりますね。いつ、隣の子がぶつかってきて刺さっちゃうかわかりませんから。
前置きはこのくらいにして、以下がGSXRさんの体験談です。
例によって青字は管理人のコメントです。
検挙日時・場所・容疑など
- 検挙日時は、2017年○月某日、日曜日の夕方6時を少し過ぎた頃
- 検挙場所、国道6号線を松戸方面からの上り方向、新葛飾橋の真ん中辺りで白いセダンが白バイに御用されていて、左車線を時速40キロ位で走っていたので、もう捕まっているのがいるから大丈夫と思い、思い切り加速して右車線から追い越しました(笑)。
そのまま加速してコーナーを回り、クリアした下り直線で(下りきった所の信号が赤なので)ブレーキ! 左車線に戻る時に赤灯が光り、白バイがやってきました。 - 検挙容疑:50km毎時の道で96㎞、46㎞超過
現場でのやり取り
現場で警告指導処分で妥協させて、切符回避を狙うのであれば、ここでは免許証を出す前に「は?先に警察手帳見せてよ。てゆうか俺よりスピード出すなんて危険運転してたお前は誰だよ?」くらいのジャブを入れられると上級者です。
検挙されそうになってもそもそも運転者側には止まる義務がありませんが、まあ逃げ切れないと思って止まったとして、わざわざ白バイや覆面PCの所に行って計測値を確認する義務はありません。
徐にエンジンを止めて「逃げる意思はないからエンジンは切るよ。警察手帳を見て内容をメモさせてもらったら免許証も見せるよ。犯罪捜査規範くらいは知ってるだろうからもう逮捕は出来ないね?」と断った上で「白バイの所まで来い?それに応じると俺にどんなメリットがあるの?あんたがどれだけ速度超過したかを確認したら道交法違反の現行犯で私人逮捕でもさせてくれるの?」とでも言えば、キョドり始める警官も多いでしょう。
普段一方的に後輩や一般ドライバーを責め立てている警察は、自分が批判されると案外守備力は弱めです。「勘弁してくれ」とか「こんな取り締まりはおかしい」みたいなクレームはよく食らうでしょうが、法令を根拠に議論をふっかけてくる相手など滅多にいませんからね。
ここで弱気になってしまったGSXRさんを責める事は出来ません。きっと多くのドライバー・ライダー達は、いざ検挙されると警察官の情に訴えて免責を求めたくなってしまうものです。
ここで引かずに「おかしいやろ!」と言えるのは、むしろヤンキー系上がりの人に多いですが、惜しむらくは彼らには法律に関する知識がありません。
知識がある人は、警察相手でも弱気にならない勇気を持ちましょう。
既に勇気は持っているけど知識がない人は、このサイトで知識を手に入れましょう。
当たり前の話ですが、50km/h制限の水戸街道を96km/hで走行したのは白バイであって、GSXRさんが出した速度は「不明」です。白バイや覆面パトカーには、自車の速度を計測する装置は付いていても、前方車両の速度を計測する装置は付いていません。
調書の内容は「事実」ですね(笑)
ただまあ、路上がクリアな状態なら100km/h前後の速度域でGSX-Rが破綻することはありません。現にCB1300-SBなどというアホみたいに重い白バイがその速度で曲がってるのですから、「危険だった」なんてことはまるでありません。
サラッと嘘を混ぜるのが警察流です。もちろん、署名・押印を拒否したからと言って署に同行したり、後日出頭したりする義務はありません。
みたいな感じでした。検挙方法には完全否定しましたから切符ももらいませんでしたし免許証も取られませんでした。つまり、何ももらわなかったし何も取られませんでした。
というわけで、現場対応についてはもっとやれることがあったと思いますが、初めての否認であれば場慣れしていないのは仕方ありません。あまり場慣れしたいものでもありませんしね。
さて、GSXRさんはこの時点でこのサイトのコメント欄でいくつか質問をされましたので、私に答えられる範囲で回答しました。後日、検察庁からの出頭要請がきたようです。
検察庁へ出頭
管理人様 お久し振りです。
その後なんですが、違反登録はしたそうなので、一度錦糸町の墨田分室の1Fで警察OBに調書を取られ、(その時も↑同様、いつ測ったの?それは白バイのスピードですよ?と主張)検察庁からの呼び出しを待っていたのですが、8月上旬に、警察署から電話があり、一度署に来てくれと言われました。8月13日はどうでしょう?なんて言うのです。お盆ど真ん中に呼び出すなんて、なんて非常識な!と思い、夏はずーっと予定が入っていて行けない。どうしても行かなければいけないのか尋ねると、書類に出頭拒否したと書くことはできる と言うので、じゃあそれで といい(笑)出頭しなくてすみました。
そして、8月31日に東京区検察庁道路交通部から手紙が届き、9月6日10:00墨田庁舎2Fに来てくださいとのことでした。おいおい1週間後の午前中かよ!ありえない! すぐに封筒に書かれている担当者(検察官)に電話して、当日の14:00にしてくれませんか?と聞くと、あっさりOK(笑)。
物腰の低そうな感じの話し方でした。
警察も検察も公務員なので勝手に平日の日中に呼び出してきますが、電話さえ入れればいくらでも変更が可能です。(土日の対応は開庁していないとかいう酷い理由で断られたりしますが…)
そして当日の、本日行ってきました。管理人様の見本上申書を自分用にアレンジした上申書と、ボイスレコーダー、ノートや飲み物や気合を持って。もちろん、立派な駐車場やバイク駐輪場があるのでスクーターで(笑)。
そうなんですよね。赤切符や出頭要請の紙には「駐車場はありません。公共交通機関で来なさい」的な事が書かれているクセに、実際に行ってみると駐車場・駐輪場完備だったりするのが検察クオリティです。
2Fの待合室のボードに自分の番号が出て、入っていくと、なんてことのないパーテーションで仕切られただけの空間で検察官とマンツーマン。音は部屋中に丸聞こえで、1Fの警察OB部屋と何ら変わりません。
おそらく、なんですが、墨田分室で実際に取り調べてくるのは検察事務官止まりで、副検事すらいないのではないでしょうか?司法試験を突破した正検事は、交通違反みたいな微罪は扱いません(笑)
で、挨拶の直後に、答えたくなかったら黙秘権を使ってくださいと言われ、
あ~本当に言うんだ~とここでかなり落ち着けました。
で、すかさず上申書を渡し、読み終えた時に、飲み物を飲んでいいか聞きOKをもらい、2~3質問を受けた段階で、
と答えると、 その電話通りの物腰の低い検察官が、
あ、、そうですか、、うーん、じゃあ、これ(上申書)を簡単にまとめた調書を作りますね。
と言って、彼は黙々とキーボードを打ち始めました。
私はその間、アイスティーを飲みながら寝そうになりました(笑)。
そのくらい飲み物は、かなり心が落ち着きます。飲んでいて実感しました。
で、調書が出来、プリントアウトしながら、検察官はいきなり、
これは裁判しませんから
と言うのです! いきなりの不起訴宣言です!
その後も2度位、裁判はしませんからこれで終わりです。
遠路はるばるお疲れ様でした。と言われ
検察官が作成した調書にサインして、その調書と私の持参した上申書の用紙5枚すべてに(偽造
防止の為)捺印し退室。
時計を見ると、14:40。
知らない世界を知るとこうなるんだ ということを身を持って体験させていただきました。
これもすべて管理人さんのおかげです。
本当に、心から、ありがとうございます!
上申書を渡して、3つ位の質問に答え、一つを黙秘しますと宣言しただけでした!時間も40分
以内でした。上申書がなかったら明らかにこうはいかなかったです。
さて、次は、行政処分の撤回に向けて、これから管理人様のブログで勉強して不服申し立てをしたいと思います。ありがとうございます。心から感謝しております。
こちらこそ体験談をお寄せいただきありがとうございます。実際に検挙や検察出頭を体験された方からの生の声は、これから警察に立ち向かおうとされている方を非常に勇気付けるものだと思います。
余談
余談ですが、昨日この問い合わせコーナーで見つけた管理人様のおすすめ本、この人と結婚していいの?を取り寄せて読んでみます。
実はスピード違反になりかけたこの事件も、事件30分前に妻に壮絶に罵られ、ヘルメットの中で激怒していたからなのです。心のブレーキを保つ為には女性心理も勉強しておかないと(笑)。
それについても色々と語りたい事がありますが、今回の趣旨からは外れるのでやめておきます(笑)
私はその本で良好な夫婦関係の構築の仕方を学べたお陰で、結婚10年を過ぎましたが夫婦喧嘩は年に一度あるかないかくらいで過ごせています。