高速道を気持ちよく走っている際に警戒すべきものと言えば、以下の3つである事に異論はないでしょう。
- 交通事故
- オービス
- 覆面パトカー
Google検索で「覆面パトカー 見分け方」で検索をすると、上位には似たような内容のサイトが並んでいます。
上位サイトに書いてある事は概ね正しいのですが、足りない情報や間違っているものも見受けられましたので、元バイクの走り屋としての経験則も含めて、私にとっての「覆面パトカーの見分け方」をまとめておきます。
国産セダンが多い
なんだかんだ言ってもクラウンとマークXが多いですね。
そういや最近の警視庁は1億円以上もかけてフルチューンの覆面パトカーを税金で買っているようです。

他にもスカイラインだったりレガシーだったりすることもありますが、圧倒的多数は国産セダンで、外車の覆面パトカーというのは、少なくとも交通取締りに関しては存在しません。
抜いたのがBMWやメルセデスだったら、とりあえず覆面である可能性は排除してよいでしょう。
県外ナンバーは除外
これも有名な話ですが、警察は管轄内でしか取締りをしませんので、県外ナンバーならとりあえず除外してOKです。
実際には被疑者が逃走した場合は、県境から10kmくらいまでは追い掛けてくる事もありますが、普段は管轄内ギリギリのインターチェンジなどでUターンしますので、国産セダンであっても県外ナンバーならさっさと抜かしてしまってOKです。
ちなみに覆面パトカーは例外なく改造車なので本来は8ナンバーですが、それだとバレバレなので今は3ナンバー(はっきり言えば偽装です)のものばかりです。
昔は8ナンバーが多かったのですけどね…
男が2人で乗ってる
最近の覆面はリアスモーク仕様が多いですし、御丁寧にヘルメットが積んであるなんてのも少ないです。
しかし、運転席・助手席に男が2名で乗っているという鉄則は揺るぎません。
女性の交通機動隊員も存在自体はするのかもしれませんが、私は覆面搭乗の女性警官は見たことがありません。警察はヤク○=男社会ですからね。
ヘルメットをかぶっていてくれたり、例のダサい青い制服を着ていてくれれば御の字です。
要は、地元ナンバーの国産セダンを抜く時には並んだ瞬間に運転席を確認するだけで大丈夫です。
「走行車線を法定速度で走ってる」はウソ
他サイトの情報を眺めていると、「走行車線を法定速度で走っている」というような記述が複数サイトで見つかりますが、これはウソです。
もちろん、そういう事もあるでしょうが、基本的に覆面は第1~第2走行車線(左端か中央車線)を流れに乗って走っている事が多いです。
あらゆる高速道路の実勢速度は、制限速度+20km/h程度ですから、覆面パトカーだけ制限速度を守っていたら逆に目立ちます。
昔ツーリング帰りにとあるインターから乗ったら、ちょうど交機の覆面が出動するところなので後を付いて行った事があるのですが、赤色も点けずに平然と140km/hで巡行してました。
捕り物劇が見られるならとワクワクしながら付いて行ったのですが、違法に140km/hで巡行しながら誰も捕まえず、そのうち120km/h巡行くらいに落としていたので、面倒になって一気に追い抜きして「ふわわキロ」くらいまで出して様子を見たのですが、やる気がなかったようで追い掛けてきませんでした(笑)
まあ、警視庁のマークXは250km/hくらいまでは追い掛けて来そうですけどね。
合流路とトラックの前
覆面を追い抜いてしまっておきながら気付かないのでは、あまりにも素人です。
最近は私の嫌いなハイブリッドとミニバンだらけで、国産セダンなんてそんなに走っていませんから、地元ナンバーのセダンを抜く時くらいは注意して見ておきましょう。
従って実際には、覆面を追い抜いてしまって追尾される人よりも、後方から一気に追い上げられて検挙される人の方が多いと思われます。
で、そういう「待ち構え型」の覆面がいる場所と言えば、一番は「合流路がある場所」です。
インター入口からの合流路で待機する覆面は少ない為、出現割合としては以下の順になります。
- SA・PA出口付近で待機し、速そうなのが来ると一気に追い上げる
- 高速バスのバス停付近で待機し、(以下略)
- インター入口からの追い上げはあまりない
従って、SA・PAを通過した時や、バス停を通過した後は、しばらくは後方にも意識を向けておきましょう。
特に追越車線に出ずにあえて走行車線から猛追してくるのがいたら、そいつが覆面である可能性が非常に高まります。
「被疑車両と等速度で追尾しながら計測」はウソ
覆面であれ白バイであれ、追尾計測で計測されるのは「警察車両のその時の速度」です。
追尾しながら被疑車両にレーダーやレーザーを照射して速度を計測する機能はありませんし、現在のところ技術的にも難しいでしょう。
そこで警察は「被疑車両後方を200m程度、等速度・等間隔で追尾しながら計測している」と主張し、取締りマニュアル上もそういう事になっていますが、実際にはそんな面倒な事はしていません。
加速して追い上げながら、検挙したいと思う速度でテキトーに測定ボタンを押して証拠を捏造しているだけです。
Youtubeに以下の動画がアップされていました。
バイクで走行中に覆面パトカーに検挙された方の後方ドラレコの映像です。
一見の価値はありますので、とりあえず見て下さい。
見れば一目瞭然ですが、大幅な速度超過をしてまで追い上げて来ている最中でも、覆面パトカーのヘッドライト間にある赤色灯(警察は警光灯と呼びます)は点滅していません。
これは明らかな違法行為で、追尾・計測中であっても、法定速度を超過して走行する際には赤色灯(警光灯)を点灯(点滅)させなければなりません。
検挙されたバイクに一気に追いつくだけでの加速を見せていますので、パッと見でも130~140km/h程度は出していますね。この覆面の運転手は悪質な違反常習者ということになります。
また、等速度で200m以上追尾した様子もありません。追い付くなり赤色灯(警光灯)と共にサイレンを鳴らして停車を命じています。いやいや、一発免停レベルの大幅な速度超過をした悪質運転手は、その車の運転席に乗ってるんですが?
この動画のアップ主は、その後交通機動隊に出向くなどしてドラレコ映像に基づいて検挙の取り消しを求めていますが、警察の返答は「不服があるなら裁判で争え」だったようです。
青切符はどうせ不起訴でしょうから、点数を抹消したければ不服審査請求や行政訴訟で争うしかありませんが、これだけの物証があるので敗訴率99%以上の行政訴訟であっても勝てる見込みがあるくらいの証拠になっています。
バイクなので仕方ありませんが、検挙された現場でこの映像を突きつけ、「赤色灯(警光灯)が点いていない。等速度で200m以上追尾した事実もない」と主張していたら、映像を消すことを条件に警告指導で済ませようとしてきた可能性が高い案件です。
このような違法な追尾計測をされてしまうと、映像なしではとても対抗できません。
司法当局は「複数の警官が証言しており、その証言は信用できる」なんて言い出しますが、警察という縦社会型の組織では、階級が上の者がクロだと言ったらシロでもクロになります。

後方ドラレコは必須装備
そんなワケで、覆面パトカーの追尾計測に対抗する為には、前述したようなチェックポイントを抑えると共に、後方ドラレコの設置が必須と言えるレベルで必要です。
後方ドラレコを設置した上で、以下の対処法をしっかりと身に付けておけば、追尾計測に関してはほとんど怖れる必要はなくなります。

一時停止や携帯電話使用などは、法令を守っておいても特にデメリットはありませんが、制限速度を遵守するのは、ほとんどの幹線道路や高速道においては、現実的には不可能or迷惑行為です。
流れに乗って円滑な交通の維持をしているだけで常に全員が違反状態というのが、不合理なまでに制限速度が低いニホンの現状ですからね。
備えあれば憂いなし。皆さんも税金泥棒による更なる搾取の被害に遭わないように対策は万全にしておきましょう。