免許が必要で、ヘルメット着用義務があり、30km/h制限や二段階右折などの厳しい交通法規で縛られている原付Ⅰ種が淘汰されていく一方で、無免許ノーヘルで電動キックボードで公道を走行できるという異常な世界になっていますが、それがさらに一段階異常性を増すようです。
ヲイヲイ、これどう見ても電動スクーターじゃん。なんでこれが、無免許で乗れるの???
→ LUUP、「電動シートボード」を今冬投入 座って乗車・カゴ付き新型車両 https://t.co/mRY5X3b17j pic.twitter.com/xXmqNaCb0U— 伊丹和弘@新聞社で働く人 (@itami_k) June 26, 2024
Luupのような電動キックスケーターの公道走行許可は誤りではないか?
最近、日本で電動キックスケーター、特にLoopのような製品が免許なしで公道走行可能となる施策が導入されました。しかし、私はこの決定には重大な誤りがあると考えています。なぜなら、諸外国では電動キックスケーターによる事故が多発し、その結果として使用が禁止されたり厳しい規制が設けられるケースが多く見られるからです。日本政府はこのような危険な乗り物の許可をどのような背景で決定したのでしょうか?その背後には経済的な利害関係や特定の業界からの圧力があるのではないかと疑問を感じます。
電動キックスケーターの危険性
電動キックスケーターは手軽で便利な移動手段として注目を集めていますが、安全性には多くの問題があります。まず、電動キックスケーターは時速20キロメートル以上の速度で走行できるため、歩行者との衝突や転倒による重大な事故が発生しやすいです。特に、狭い歩道や混雑した市街地では突然の障害物に対応しきれず事故が発生するリスクが高まります。また、制動距離が長いため、急な停止が難しく、交差点や横断歩道での安全確保が困難です。
さらに、電動キックスケーターは小型で軽量な構造であるため、路面の不整や段差に弱く、容易にバランスを崩すことがあります。特に、舗装の悪い道路や雨天時の滑りやすい路面では転倒事故の危険性が増します。乗車中に携帯電話を使用するなどの行為も多く見られ、注意散漫による事故の原因となります。
諸外国での事例
多くの国で、電動キックスケーターは一度は導入されたものの、その後事故の多発を理由に規制が強化されたり、使用が禁止された事例が報告されています。
アメリカ
サンフランシスコ市では、電動キックスケーターのシェアリングサービスが普及したものの、ルール違反や危険性が問題視され、新たな規制が導入されました。シカゴ市でも、電動キックスケーターの実験プログラムが実施され、利用状況のモニタリングとともに、新たな規制が議論されています。
フランス
パリ市では、電動キックスケーターの制限速度が市内では20km/h、混雑している場所では8km/hに制限されており、歩道での走行は禁止されています。違反すると罰金が科せられるなど、安全性を確保するための厳しい規制が導入されています。
ドイツ
ドイツでも電動キックスケーターに対する規制が厳しく、特に速度制限や走行場所の指定が行われています。これにより、交通事故のリスクを低減するための取り組みが進められています。
これらの事例は、電動キックスケーターが公道で安全に使用されるためには、適切な規制とインフラ整備が不可欠であることを示しています。しかし、日本ではこうしたリスクが十分に検討されないまま、免許なしでの使用が認められてしまいました。
日本政府の判断についての疑問
日本政府が電動キックスケーターの公道走行を許可した背景には、どのような要因があるのでしょうか?ここには、経済的な利害関係や特定の業界からの圧力があったのではないかという疑念が生じます。
経済的な利害関係
電動キックスケーターの普及は、新たな市場を開拓し、関連産業の成長を促進する可能性があります。これにより、製造業者や販売業者、さらにはシェアリングサービスを提供する企業にとっては大きな利益が期待できます。こうした企業がロビー活動を通じて政府に圧力をかけた結果、規制が緩和された可能性があります。
LUUPの強力なロビー活動、ロビー専門のコンサル(パブリックアフェアーズ・コンサル)が関わってるんだな、マカイラ社
マカイラ社はマイクロモビリティ推進協議会(自民党MaaS議連とも協議してたとこ)の事務局もやってて関わりは深そう… pic.twitter.com/RskHZVjkaW
— フェルヲ (@makkinze) June 27, 2024
結論
Luupのような電動キックスケーターの公道走行を免許なしで許可する施策は、多くの危険性をはらんでいます。制限速度が50km/hや60km/hの道路を、タイヤが小さく自転車よりも転倒しやすいあんな乗り物で走ろうという時点で、利用者にまともな知能がないことは明らかですが、問題はそこで発生する事故で利用者が亡くなることではないです。
本当の問題は、ちょっとした段差や急ブレーキで転倒してしまうLuupのようなキックスケーターが転倒したところに運悪く通りかかった車両がハネたり轢いたりしてしまい、業務上過失致死(障害)という罪を負わされ、下手をすれば社会生命を絶たれてしまうところにあります。
道路が土だった時代に設定された法定速度60km/hの解除には警察は一切応じず、諸外国では50km/h制限が普通の原付の速度制限も30km/hのままですが、Luupのような危険な乗り物はあっさり認可しただけでなく「無免許でもOK」なのですから、警察の目的が交通安全ではないことがより鮮明になりました。
全てはカネと利権のため
なんですよね…
露骨すぎて笑う。やはり日本のスタートアップに必要なのは技術力よりこういう動きって証明されてしまうじゃないか
Luup、社外取締役・監査役を迎え経営体制を強化 https://t.co/LOBCkF1fbN @PRTIMES_JPより pic.twitter.com/U1cdKp1B1B
— ろんず (@athlonz) October 16, 2024