最近やる気が出ない理由がわかった

サイト立ち上げ直後は熱心に記事をアップして、理不尽な取締りに対抗する手段を構築していたのですが、ここ2~3年は更新頻度も落ち、少しモチベーションが下がってしまっていました。

その理由は2つです。

  1. 対処法はほぼ完成し、警官の当たり運さえ悪くなければ8割型切符処理が回避出来るようになった
  2. 警察の取締りロジックを理解したら、取締り場所が事前察知出来るようになり、そもそも検挙されなくなった

こんなサイトを運営しているくらいですから、私は制限速度厳守の自称安全運転ドライバーとは程遠いです。交通の流れに合わせて実勢速度(違反です)でスムーズに運転し、後から速いのが来たら左に寄ってさっさと譲り、遅いのが右車線を塞いでいたら躊躇なく左から抜いています(私も譲らない方も違反です)

20年位前には前歴2まで進んで危うく180日免停や免許取消の危機にも陥りましたが、その頃と比べて運転が変わったかと言われれば大して変わっていません。当時検挙されまくっていたのは、見通しが良く交通量が少ない道路でのスピード違反や、見渡す限り歩行者が一人もいない一時停止線を1m過ぎてから停車したというようなものばかりで、運転内容の安全性は今と何ら変わるところはありませんでした。

なのに当時は検挙されまくり、今は止められることすら全くないのは、交通違反に対する考え方を180度変えたからです。

自分が危険と感じる運転をしないのは当然として「この位置で止まっても合流路が見えない」とか「空いていて見通しも良く、ガードレールがあって歩行者の飛び出しのリスクもない」というような状況は一切無視して「自分がカス警官だったらどこで待ち構えるのが効率が良いか?」を考えながら運転するようになっただけなのです。

私がカス警官なら、事故が多くて危険な場所では取締りをしません。何故なら、ほとんどのドライバーは危険を感じる場所では違反などしないからです。

待ち構えるなら「違反しても安全な場所」です。さらに「一時停止線が手前過ぎて、そこで止まっても合流路の安全確認が出来ない場所」とか「制限速度が低すぎて実勢速度に合っていない場所」が狙い目です。そういう場所なら多くのドライバーが「安全に違反する」ので、好きな時に好きなだけ切符が切れるからです。

最初の頃は、交通安全の為に働かない警察に憤慨し、義憤を覚え、サイト読者を増やして世論を動かし、究極的には「実状に合ったマジョリティ・ルールによる交通規制への改革」を目指していましたが、今はもうその気概もありません。

何故なら、私の努力も虚しく反則切符の否認率は下がる一方で、国民の90%が損しかしない消費税増税を唱える与党が勝ち続ける国なのですから、日本人の大半は「本当に大切なことは何か?」なんて考えていないか、自分で自分の首を絞めるのが好きなのです。

このサイトの常連さんや、有料会員になって下さって有料記事まで読まれた方は、おそらく警察に幻滅し、反則金や罰金を支払う事の無意味さを痛感し、自分が否認するだけでなく周囲の人にも「青切符の反則金は支払わなくても大丈夫だよ~」と教えてあげたくなったことだと思います。

そして、身近な人が「運悪く捕まっちゃった」という話を聞いた時に、「否認すれば不起訴になるよ」と教えてあげたのに、その相手が「面倒そうだから」とか「警察に盾突いても…」と言って反則金を支払う姿を見てきたのではないのでしょうか?

残念ながら世の中はそんなものなのです。日本人は真面目だと勤勉だのと言われてホルホルしている人々もいますが、実際は思考停止している人が多いだけです。

日本人は軽犯罪と権力者の犯罪に極めて寛大です。

外国人が日本に来て驚くことの一つに「ノートPCやタブレットを席に置いたままスタバでトイレに行けるほど治安が良いのに、どうして鍵の掛かる傘立てがあるのか?」というのがあるそうですが、ノートPCを盗む人は滅多にいないのに、ビニール傘はいつ盗まれても仕方のない物と考えているようです。

中高生が遅刻したり授業中学校を抜け出したくらいで叱りまくるクセに、与党政治家が公文書を改竄するという民主国家の根幹を揺るがすような大犯罪をしても、次の選挙でまた自民党に投票するのです。お陰で日本はコロナ禍にあっても税収が過去最高を記録するような重税低福祉社会になりました。

善悪の価値基準が異常な人が多いのです。その要因の一つが、私はこの実状に合わない道交法だと考えています。

遵守したら迷惑でしかないほど規制が厳しく、結局ほとんどのドライバーは実勢速度に合わせた軽微な違反を常にしている状態に慣れさせられ、意識的にせよ無意識にせよ「捕まらなければOK」と思い込まされているのです。

ビニール傘を盗んだくらいで警察が捜査する訳が無いのでビニ傘は盗まれても仕方ない物になります。

与党の有力政治家が逮捕されることはまずないので、偉くなったらどんなに悪い事をしても捕まらないからOKとなります。

でも、道交法違反はたまに自分も捕まるので、飛ばしてるのに捕まらない車やバイクを見掛けると「ああいうのを捕まえろ!」とか怒るのです。毅然と否認して切符処理を回避した私達のような存在を知ると「ゴネ得はおかしい!」とか言い出すのです。そのセリフは官僚と政府高官にでも言ってやって欲しいのですが…

私が頑張って記事を更新してもしなくても、どうせ交通規制は理不尽なままで、今日も警察は物陰に隠れてカモが違反するのを待っています。それを悟ってしまった時に、私のモチベーションは大きく下がりました。

しかし、最近ある本との出会いがあって、少しだけ考え方が変わりました。

その話は次回してみたいと思います。

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コメント

  1. halmaron より:

    文章読んでて共感の嵐でした。
    というか、漠然と世の中に感じていたことが綺麗に言語化されてて感激です。

    「ある本」というのが気になります。。。
    私も読んでみたいです。

    • 取締り110番 より:

      コメントありがとうございます。

      世の中について知れば知るほど人間の愚かしさを知ってウンザリすることも多いですが、それを変えるだけの力がない自分のせいでもあるので仕方ないんでしょうね〜

      この時に私が読んで価値観が少し変わった本は、喜多川泰という作者の「運転者」という本です。

      最初はPrime会員のKindle版無料で読みましたが、あまりにも良かったので単行本を購入して息子にも読ませました。どういう内容かはここでは書かないでおきます。

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