オウム事件の別の側面が見える良書「A3」

最近は本業が忙しくてなかなか読書の時間も取れていませんが、オウム事件の別の側面について示唆を与えてくれる良書を見つけました。しかも、今なら無料で読めます(笑)

『A3』無料公開にあたって

リンク先で全編を無料で読めますが、ついつい引き込まれてしまう内容で筆者への応援の為に有料版を購入しても良いのではないかと思えるくらいです。

皆さんの興味を惹くために一部引用します。麻原裁判を傍聴した筆者は、被告が意思疎通も出来ない程異常な様子であるのに、精神鑑定が一度も行われていない事に疑問を持ちます。その後のシーンです。

 この後に記された岡崎の見解は、ある意味で実に単純明快だ。拘置所内で投与された向精神薬が、麻原の人格崩壊の原因ではないかと彼は推測している。彼自身が接見した司法関係者からの情報だという。

拘置所内で看守たちが薬物を頻繁に使うとの噂は、確かによく耳にする。特に入所したばかりの時期の麻原はとにかく反抗的で、看守たちにとっては厄介な存在だったらしく、常識をはるかに超えた量の薬物が投与されたということらしい。これに対して麻原は、一時は絶食や尿療法などで何とか薬に対抗しようとしたが(確かに当時はそんな報道もあった)、生身の身体が薬物の効果に耐えきれるはずもなく、最後には無残に崩壊したという。

日本の拘置所ならやりかねませんね。利権天国中世ジャップランドですから…

それ以外にもオウム事件の特殊性や、オウムが相手なら憲法違反をしても構わないという全体主義的な風潮にも警鐘を鳴らしています。例えばこのくだり

オウム信者流入が噂された千葉県我孫子市や柏市、流山市や野田市などの市役所の正面玄関脇には、「人権は皆が持つもの守るもの」(我孫子市)や「ふれあいと対話がきずく明るい社会」(柏市)などの立て看板の横に、「オウム(アレフ)信者の転入届けは受理しない」と記述された真新しい看板が設置された。まるで質の悪いブラックジョークのようだが、これもまた明確な憲法違反だ。でも、誰も指摘しない。当然の措置として支持される。なぜならオウムは特別だからだ。

これ以上引用するとネタバレ注意になってしまうのでやめますが、とにかく読み応えがあり物事を多面的に見る事の重要性に気付かされます。これが無料とは信じられないクオリティの高さです。

『A3』無料公開にあたって

文庫やKindleで落ち着いて読みたい方用にリンクを貼っておきますが、とりあえず最初の数章だけでも上記リンク先で読んでみてはいかがでしょうか?

A3 上 (集英社文庫)

A3 下 (集英社文庫)

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