警察利権の一部であるマスゴミが、定期的に流しているミスリード記事です。
「反則金を支払わないような悪質違反者は逮捕される」という嘘を大衆に信じさせる為の記事なのですが、ちょっと冷静になって読んでみればウソだらけであることがよくわかります。
テレ朝ニュース
東京都内で交通違反をしたにもかかわらず、反則金を納めなかったり出頭に応じなかった違反者410人に対し、警視庁が24日午前に逮捕状を取ったことが分かりました。
警視庁が逮捕状を取ったのは東京都内でスピード違反や信号無視、無免許運転などの交通違反をした男女410人です。警察署への再三の出頭要請に応じず、反則金を納めないなど悪質な違反者が対象です。捜査関係者によりますと、410人のなかには速度違反や無免許運転を繰り返し、今回で5度目の逮捕になる男もいるということです。警視庁は24日午前に逮捕状を取り、今後、警察署に送った後にそれぞれの自宅などを訪ねて410人を逮捕する方針です。
逮捕されるのは「出頭拒否を続けた者」だけ
何も考えずに読むと、まるで「反則金を納めずにいると逮捕されるかも」という誤解をしてしまう方が多そうですが、それはあり得ません。犯罪捜査規範にちゃんと書いてあります。
交通法令違反事件の捜査を行うに当たつては、事案の特性にかんがみ、犯罪事実を現認した場合であつても、逃亡その他の特別の事情がある場合のほか、被疑者の逮捕を行わないようにしなければならない。
逃亡以外の「その他の特別の事情」というのも、過去の判例で既に基準が決まっています。逃亡を加えて列挙すると、交通違反で逮捕される可能性があるのは以下の4項目に触れた場合のみです。
- 検挙現場から逃げようとした
- 繰り返しの出頭要請に応じず逃亡の虞があるとされた
- 繰り返しの出頭要請に応じず居所氏名が不明であるとされた
- 免許証の提示義務に従わなかった
今回逮捕状が取られた410名は、全て2.の「繰り返しの出頭要請に応じなかった」事が原因です。反則金の未払いは何の関係もありません。そのまま放置しておくと概ね3年の公訴時効が来てしまいますから、検挙から2年以上出頭拒否を続ける被疑者を警察は定期的に逮捕しています。
逮捕が嫌なら出頭すれば良いだけです。出頭した場合はこうなります。
- 青切符の否認事件で出頭→99.9%が不起訴で罰金なし
- 赤切符の不起訴で出頭→全国平均で54.1%が不起訴・東京都なら86.1%が不起訴
今回逮捕される410名の方は、無知だっただけです。検挙から今回の逮捕状請求までには2年以上の期間があったと予想されますので、その間に一度でもこのサイトを訪れていたら、出頭して否認する方法がわかったハズです。それさえしておけば、青切符の99.9%、赤切符でも84.1%(今回は警視庁なので全て東京地検管轄です)が不起訴を勝ち取れていたのです。
無知は罪ではありませんが損をしてしまうという好例ですね…
反則金の不払いは関係ない
反則金というのは、青切符が該当する軽微な交通違反に関しては、いちいち裁判をして刑罰を決めていたら時間もカネも掛かってしまうので、異議がないなら反則金という名の公的賄賂を支払えば裁判は開かないであげるよという警察の利権システムです。
そもそも、この反則金制度があるから警察の取締りはいつも事故とは無関係の軽微なものばかりになるのです。何しろ、警察にとっては交通事故が減ってしまっては困るシステムになっていますからね。
記事内では「反則金を支払わないのは悪質違反者」という印象操作が行われていますが、否認して争う為には反則金は支払ってはいけないものなのです。違反の事実自体を否認したり、仮に違反が事実でも量刑不当として争いたい場合は、我々には裁判を受ける権利があるのですから、否認して争いたいなら反則金は納めずに検察での取調べで意見を述べるしかないのです。
それがどうして「反則金を納めないなど悪質な違反者」となるのでしょうか?警察からの出頭要請に応じないのは悪質と言っても良いかもしれませんが、反則金を納めずに刑事処分について争うのは被疑者にとっての選択であって悪質さとは何の関係もありません。マスゴミが警察に忖度してこういう文面の記事を出してくるあたりからも、警察が欲しいのは反則金という上納金であって、交通違反の減少はもちろん、事故防止すら目指していないことは明白です。
また、その少し前の文には「スピード違反や信号無視、無免許運転などの交通違反をした男女410人」とありますが、無免許運転は反則行為ではなく赤切符対象の非反則行為です。反則金制度の対象外の違反ですからこちらも反則金とは何の関係もありません。
無免許運転をしておいて呼び出しにも応じず逃げ回っているなら逮捕しても何の問題もありませんが、そのようなごく一部の「本当の意味での悪質違反者」を例示して、警察の集金目的でしかない交通違反の検挙に納得がいかず、反則金を納めずに不起訴を勝ち取りたい人々にプレッシャーを与えるという行為の方が余程悪質ではないでしょうか?
青切符で不起訴を勝ち取る方法は、このサイトの無料記事だけで学べます。
赤切符であっても、東京都ならば86.1%も不起訴になるのですから、争いたければ会員限定記事にはなりますが、ちゃんと対応法を学べば不起訴率はさらに上げられます。
今回逮捕されてしまう410名の方々は、正しい否認の方法を知らなかった為に逮捕されてしまう訳ですが、「無知は罪ではないが損はする」という事を知って、正しい対処法を学ぶべきでしょう。