足寄→留辺蘂80キロ逃走 逮捕後に男が死亡 道交法違反容疑

事件の概要

まずは今回の「警察による殺人事件」の概略を見てみよう。こういう時は複数の記事を読み比べてみると、一つのソースでは見えない部分が見えてくる。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/444267.html

【北見】24日午後3時20分ごろ、北見市留辺蘂町上町の会社敷地内で、本別署のパトカーに追跡されていた男のワゴン車が雪山に衝突。男は道交法違反(一時不停止)の疑いで同署員に現行犯逮捕されたが、直後に心肺停止状態となり、搬送先の病院で死亡が確認された。目立った外傷は無く、道警は司法解剖 して死因を調べる。

逮捕されたのは十勝管内音更町木野大通東8、土木作業員須田伸輔容疑者(40)。逮捕容疑は午後3時15分ごろ、同市留辺蘂町栄町の国道交差点でワゴン車を運転中、一時停止標識を無視した疑い。

道警監察官室によると、須田容疑者は24日午後2時半ごろ、十勝管内足寄町の国道で不審な走行をしていたとして、パトカーに停止を求められたが、約80キロにわたり逃走、雪山に衝突して停止した。

須田容疑者は車内のCDを投げつけたり、バールを手にするなど抵抗。同署員らが引きずり出し後ろ手に手錠をかけたが、直後に意識を失っていることに気づいたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130225-00000005-jij-soci

北海道警は24日、一時停止を無視した乗用車を運転していた40代の男を車から降ろして道交法違反容疑で現行犯逮捕し、後ろ手に手錠を掛けた直後に死亡したと発表した。道警監察官室は死亡と逮捕の因果関係を調べている。

監察官室によると、本別署のパトカーが24日午後2時半ごろ、足寄町の国道で不審な車を発見。停止を求めたが、従わなかったため追尾した。同3時15分ごろ、この車は約80キロ離れた北見市内で一時停止を無視。パトカーが追い掛けたところ、車は沿道の雪山に突っ込んで止まった。

警察官は男に免許証の提示を求めたが、男は車内でバールを振り回すなどして抵抗。同4時10分ごろ、運転席の窓を割って男を車から引きずり出し、手錠を掛けたところで男が意識を失っていることに気付いた。男は病院で死亡が確認された。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130225-00000819-yom-soci

北海道足寄町から乗用車で約80キロ逃走、北見市留辺蘂町で道交法違反(一時不停止)容疑で現行犯逮捕された男が死亡した問題で、男は乗用車でノロノロ運転や急発進を繰り返し、パトカーから停車を求められて逃走したことが25日、道警の調べでわかった。

男は雪山に衝突した後、逮捕まで約45分間、激しく抵抗。現場には応援を含め警察官10人がおり、道警は逮捕状況と死因の関連を調べている。

道警幹部によると、死亡したのは、音更町の土木作業員須田伸輔容疑者(40)。須田容疑者は24日午後、足寄町の国道で乗用車を運転中、急発進などを繰り返すのを2台前を走っていた本別署のパトカーが発見し、停止を求めた。

しかし、須田容疑者は一時停止や信号を無視して逃走。雪山に衝突した後も車内に閉じこもって抵抗したため、同署員は運転席の窓ガラスを割ったが、須田容疑者は「かかってこい」などと叫んで暴れ、CDや本などを投げつけた。このため、警察官数人が助手席側ドアから引きずり出し、雪の上に押さえつけたという。

現場には、本別署員2人のほか、北見署員8人も駆けつけていた。住民によると、警察官は「出てこい」と叫び、さすまたや盾を持って車を取り囲むなど、緊迫した様子だったという。

考察

さて、考察してみよう。まあ、俺がそう思う、というだけの話なので真実かどうかは知らないが。

・土木作業員須田伸輔容疑者(40)

→40歳で土木作業員をやっている男性が、警官の行為とは無関係に急死してしまうほど身体が弱かったとは考えにくい

・十勝管内足寄町の国道で不審な走行をしていたとして、パトカーに停止を求められたが、約80キロにわたり逃走

→ノーヘルの原付2ケツが逃げただけでも、数キロも追尾したら諦めて次のカモを探す警察が、管轄外まで80キロも追尾するのはどう考えてもそれ自体が異常。「どうしてそこまで深追いしたのか?」についての説明が一切ない。少なくとも「たまたま見掛けた挙動不審車を80キロも追尾するのが通常業務」ではないだろう。何か裏がありそうだ。

・本別署のパトカーが24日午後2時半ごろ、足寄町の国道で不審な車を発見。停止を求めたが、従わなかったため追尾した。同3時15分ごろ、この車は約80キロ離れた北見市内で一時停止を無視

→この時系列が正しいとすると、被疑者車両はおよそ45分間で80キロ移動した事になり、時速換算で平均106km/h程度で移動した事になる。google mapで確認したところ、足寄町→北見市を結ぶ国道242号(陸別国道)は制限速度60km/hの一般国道であり、106km/hは明らかな速度超過である。ならば逮捕事由は「速度超過」となるのが自然なのに、警察は何故か軽微な一時不停止の方で逮捕。速度超過の方が測定紙という形で物証が残しやすく、しかも赤切符の範疇であれば逮捕もしやすいのに、何故か一時不停止で逮捕。とても違和感がある。

・須田容疑者は「かかってこい」などと叫んで暴れ、CDや本などを投げつけた

→やっぱり元気じゃないか。挙動不審が事実だとして、何らかの薬物を使っていた可能性はあるが、やはり急死は不自然な気がする。

・住民によると、警察官は「出てこい」と叫び、さすまたや盾を持って車を取り囲むなど、緊迫した様子だったという

→住民が見たのは「警官10名が一台の車を取り囲む様子」であって、車内で暴れたり、バールを持ったりする場面を住民が見たわけではなさそうだ。警察が息を吐くように嘘をつくのは公然の事実なので、須田容疑者が本当に車内で暴れたり抵抗したりしたのかは確かめようがない。大体バールってのは普通に車内に置いておくものかね?

警察の殺人または過失致死事件に対して、警察が捜査すると言っているのであるから、およそまともな捜査をするわけもなく、「逮捕と死亡の因果関係は認められなかった」で無罪放免とするか、末端構成員である道警の警官数名を処分して事件の幕引きを図るかのどちらかであろう。いずれの決着を警察が選ぶにせよ、事実として残るのはただ一つである。

車の運転が怪しかっただけで、警察が国民に対して「裁判なしの死刑執行」をしても、無罪放免か微罪での訓告か減俸、最大でも停職程度の処分で済んでしまう。

須田容疑者が本当に薬物等を使用していたとしても、私刑による死刑執行を受けなければならないほどの行為だとは思えない。知りたいのは「真実」であるが、ヤ○ザ暴○団に過ぎない警察が捜査し、情報工作機関でしかない大手マスゴミが報道するという時点で、この事件の本当の真相が明らかになる事は決してないのだろうね。

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