警察の「萩原流行さんが先に転倒した」という主張の3つの矛盾

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事故の経緯

警察車両の無理な車線変更によって引っ掛けられ、第3車線に投げ出されてして後続車に轢かれて亡くなった萩原流行さんですが、過失を認めたくない警察は、最初は「ワンボックスにハネられ」と誤魔化し、誤魔化しきれなくなると「転倒した萩原さんのバイクが警察車両に接触」という線で過失を減らしたがっているようです。

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1465830.html

警視庁によると、事故は22日午後6時ごろ発生。現場は片側3車線で、一番左側の車線を走っていた護送車が路上駐車の車をよけるため車線を変えたところ、中央車線を走っていた萩原さんのバイクが転倒し、護送車の前輪付近に接触した。

その後、萩原さんは追い越し車線に投げ出され、会社役員の男性(59)の乗用車にひかれた。男性は「バイクが転ぶ音がして、タイヤで何かをひいた感触があった」と話している。

この記事では事実とは異なる図解がされ、まるで萩原さんが転倒してから警察車両にぶつかったように見せかけていますが、どう考えてもこれは事実ではありません。

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警察の主張が事実ではない理由

理由①:バイクはそう簡単には転倒しない

直進しているバイクは、慣性の法則により前方向へのベクトルが強いため、パンクでもしない限りは直線で転倒するのは不可能です。

転倒事故はカーブやコーナーで起きるものであり、その場合も速度がタイヤの静止摩擦係数を越えて始めてスリップしますので、前方車両が車線変更してきたくらいで「先に転倒」するのは狙っても難しいです。多くの場合は「避けようとして接触」してから転倒します。

また、スクーターではない跨るバイクの場合、スリップダウンしたら片足が車体と道路に挟まれるので身体は投げ出されません。これがスクーターの方が死亡率が高い理由です。

本当に萩原さんが転倒してから警察車両に接触して投げ出されたのであれば、萩原さんの右足は転倒時にバイクと路面に挟まれて骨折し、さらにそこから身体だけが第3車線に投げ出される為には、バイクの下から右足が抜けなければならず、右足の状態は相当悲惨な感じになっていたハズです。しかし、報道のどこを読んでもそのような情報はありません。

転倒だけで身体が投げ出されたのであれば、バイクはハイサイド(スリップしかけたタイヤがグリップを取り戻す事によって曲がる方向とは逆側に跳ねること)を起こした事になりますが、この場合はバイクも身体もかなりの勢いで跳ねますので、警察車両右側のかなり高い位置に身体が接触した痕跡がなければなりません。しかし、これについても報道はありませんし、そもそも直線道路の短い距離でハイサイドを起こすのは不可能です。

よって、図解されているような状況は「物理的にあり得ない」のであって、事実ではない事は明らかです。

理由②:「並走していた」という目撃者の証言と矛盾する

初期報道では報道管制が行き渡らず、真実の一部が報道される事が多々あります。以前の記事にも貼った初期報道を見てみましょう。

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/04/24/kiji/K20150424010225790.html

http://archive.is/cweJQ(魚拓)

事故当時、近くを走行中だった男性は取材陣に「バイクとワンボックスカー(護送車)が中央車線内で、異常なほど接近して並走していた」と証言した。

「中央車線内で、異常なほど接近して並走していた」バイクが、どうやったら接触前に転倒する事が出来るのでしょうか?

最近の報道ではこの男性の証言が綺麗に消されていますが、警察車両の運転手も、右後方にバイクがいるのに無理な車線変更はしないでしょうから、車線変更時にバイクは警察車両の死角にいた可能性が高いです。

護送車は大型車両ですから、死角もトラックと同じような感じになります。で、トラックの死角範囲はこんな感じです。

truck

どう考えても萩原さんのバイクが後方にいたワケがありませんね。既に並走に近い状態で走っていたところで、運転していた警官が目視による確認をせずに車線変更をしたので並走状態になり、萩原さんも避けきれずに警察車両の前輪付近に接触したと考えれば辻褄が合います。

やはりどう見ても警察車両側の過失による事故死であり、業務上過失致死罪が適用されて良いと思うのですが、運転手がその後送検されたという話は聞きませんし、刑事処分の処理状況がどうなっているのかさっぱりわかりません。

理由③:結果的に轢いてしまった運転手の証言

やはり初期報道から引用してみましょう。

警部補は「車線変更した後にドーンと転倒するような音が聞こえた。バイクに当たった感覚はなかった」、会社役員の男性は「バイクが転ぶ音がして、タイヤで何かをひいた感触があった」と話している。

なんだ、運転していた警部補本人が認めてるようなモンじゃないですか。ライダーが投げ出される程の衝撃で接触しておきながら、「バイクに当たった感覚がなかった」ワケがありません。つまり「ドーンと転倒するような音」こそが、護送車がバイクと接触してバイクが転倒した時の衝撃&音だったワケです。バイクが転倒した音は聞こえて、接触した感覚がない?バカ言っちゃいけません。

轢いてしまった会社役員の男性の証言も、護送車とバイクが接触して萩原さんが投げ出されたのであれば辻褄が合います。「バイクが転ぶ音がして」→「タイヤで何かを轢いた感覚があった」のですから、何も矛盾していません。警察の主張が正しいなら、「バイクが転ぶ音がして」→「バイクと何かがぶつかる音がして」→「何かを轢いた感覚があった」のでなければおかしいですからね。

警察が賠償の話を持ちかけている

このように、「警視庁によると」の内容には矛盾ばかりあります。しかも、逃げきれないと悟った警察は、萩原さんの奥さんに賠償の話を持ちかけているようです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150516-00000003-nksports-ent

堀内氏によると、14日に、東京・杉並区の青梅街道で行われた事故現場の実況見分が再開。その場で、警視庁と東京都の職員から賠償金について説明を受けたという。

事故時、萩原さんのオートバイは転倒後、警視庁の護送車と接触したとされる。萩原さんが車線変更した護送車をよけようとし、オートバイごと転倒して事故になった可能性もあり、堀内氏は「賠償金の話をしてきたということは、内々では警察側が過失を認めたということ。

「接触したとされる」って、主語がありませんが誰が決めたのでしょうか?前述の通り、萩原さんのバイクが転倒後に警察車両に接触した可能性はほぼゼロです。既に倒れていたバイクと接触したのであれば、護送車もバイクを「轢いてしまう」のであって、綺麗に萩原さんの身体だけを第3車線に飛ばす事は出来ません。接触の衝撃で萩原さんの身体は第3車線に投げ出され、バイクは倒れて大きな音を立てたのです。

だから警部補は「ドーンとバイクが倒れる音」を聞いた後には、接触した感覚を持たなかったのです。そらそうでしょう。接触したのはその前なんですから。

だから会社役員の男性は、バイクが倒れる音の直後に萩原さんを轢いてしまったのです。ちなみに投げ出された萩原さんの身体を、すぐ直前の車は反対車線に避けてかわしたそうです。後続の会社役員の男性には事故の状況が見えていませんから、避けきれずに轢いてしまったのです。

http://www.sanspo.com/geino/print/20150424/geo15042405060005-c.html

バイクの転倒が先なら、「倒れる音」から「何かを轢いてしまう」までには多少の時間がありますから、会社役員の男性もブレーキをかけるなり避ける余裕があったかもしれません。実際には、警察車両がぶつかって萩原さんが投げ出されたので、1台目は何とか避けたが2台目が避けきれなかったのでしょう。

そもそも、警察と対決した事がある人なら誰でも知っている事ですが、基本的に警察は自らの非を一切認めません。

そんな警察が賠償の話を自ら持ちかけてくるという事は、もっと悪い事をしたけどこのくらいで黙れという意思表示以外の何物でもありません。訴訟になって詳しく現場検証されたら接触が先である事などバレてしまいます。だから、高知白バイ冤罪事件のように、証拠捏造の為に事故検分が7時間も掛かったのでしょう。それでも護送車の接触痕は捏造しにくいですから、訴訟にならないように賠償の話を持ちかけて圧力を掛けているのだと思います。

萩原さんの奥さんは納得がいかないとして訴える方向で考えているようですが、問題はこの代理人弁護士の堀内氏がどういう人物かという事です。

少し考えれば「先に転倒する事は不可能な上に、目撃者の証言とも矛盾する」という事は明らかですから、早いタイミングでそのようなコメントを出すようなら一定の信頼が置ける人物なのかもしれません。

逆に、警察の主張通り「避けようとして転倒した」という前提に立ってしまうようなら、警察の裏工作に屈した拝金主義者という事にしかなりません。堀内氏は前者である事を期待します。

皆さんはどう考えるでしょうか?

警察車両が事故を起こして死者が出ているだけでも悲惨な事故ですが、その事故原因を萩原さんの精神状態や通院歴などに転嫁し、事実ではない状況説明をして遺族にはカネを払って済ませようとしています。

しかも、その賠償金は警視庁の予算=税金から支払われるのであって、運転していた警部補が不起訴になるようなら、実質的に警察の腹は全く傷んでいないことにすらなりかねません。

どうやったら並走状態から先に転倒出来るのでしょうか?

どうやったら右足が挟まれた状態から身体だけ投げ飛ばされるのでしょうか?

護送車の接触痕を見れば、バイクがどうぶつかったかなど一目瞭然なのに、接触痕の画像をいくら探しても見つからないのは何故でしょうか?

萩原さんの無念を晴らす為にも、遺族の方々には、真相究明の為に全力を尽くして欲しいと思っています。

まとめ

  1. 警部補と目撃者の証言は「先に接触してから転倒した」事を物語っている
  2. なのに警察はしきりに萩原さんが先に転倒した事にしたがっている
  3. 遺族に賠償の話を持ちかけているあたりからも、警察が過失を認めた上で口止めしようとしている事がわかる
  4. 遺族の弁護士が、この「誰が考える矛盾点」を突けるかどうかで、彼がどちらの味方なのかがわかる

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