[隠蔽工作]交通違反の取締りに予算がある事を隠す警察[反則金]

何故、交通違反の取締りを受けた時に、納得して素直に反省する事が難しいのでしょうか?

それは、警察の取締り目的が交通安全でも事故防止でもないからです。

警察が交通違反の取締りをする目的は、事故を減らさずに効率的にカネ(反則金)を集めることです。詳しくは以下の記事をどうぞ。

※2015.12.10に再編集しました。道交法くらい誰でも知ってるし、交通ルールもわかってます。しかし、実際には違反をしてしまう人が多く、たまに検挙されて悔しい思いをすることも多いでしょう。「しまったなぁ」くらいに捉えてしまいますが、道交法違反も立派な犯罪。特別刑法犯なのです。他の刑法犯罪とは無縁な善良な市民が、何故特別刑法を犯して検挙されるのでしょうか?そして、違反したのは自分なのに、どうして取締に納得がいかないことが多いのでしょうか?理不尽な取締りが多い理由道交法が現実の交通とかけ離れている片側2,...

一般庶民にも、反則金徴収額に予算がある事が徐々にバレてきたと自覚していたのか、特別会計のカラクリを使って隠蔽工作をしていますね。

「見直し」という名の隠蔽

平成25年度までは、交通安全対策特別交付金勘定という特別会計部門があり、交通反則者納金というタイトルで、その年にどれだけの反則金を集めるかという予算が公表されていました。

総務省のHP

予算があるのに公務員が予算達成を目指さないハズがありません

私はこのサイトで繰り返しのこの問題を指摘してきました。

  1. 前年の交通事故が多い都道府県ほど交付金がたくさんもらえるシステムがある
  2. その交付金の財源が反則金収入で予算が組まれている

このシステム(交通反則通告制度)がある限り、警察の取締りがまともなものになることは絶対にないのです。

事故が多い県ほど交付金が増えるのですから、公務員にしてみれば交通事故を減らしたいと考える理由がありません。公務員は国民全体の奉仕者という事になっていますが、実際にやっているのは税金などでカネを国民から搾取して、中抜きして美味しい思いをすることばかりです。

警察には「今年は○億円分の反則金を集めなさい」という予算があるのですから、予算達成までは取締りをしなければなりません。

効率的に集めるにはどうしたら良いのか?答えは簡単です。

遵守できない法律の改正には抵抗し、現実に合わない速度規制などをしておいて、事故が起こらないが故に違反してしまう人が多い「見通しのよい交差点の一時停止」とか「交通量が少ない土日の午前中の幹線道路」などで待ち構えて取り締まるのです。

警察が取り締まるのは主に「交通事故とは無関係な違反」ですから、捕まった方も納得がいきません。当たり前です。危険ではないからこそ狙われたのですから。

この「反則金徴収額には予算がある」という情報が徐々に広まってきた事を察知したのか、狡猾な国家官僚達が相談して決めたのが、平成26年度にスタートした交付金制度の「見直し」です。

一般会計に迂回して見えづらくする

総務省のHPに人知れずアップされた1つのファイルがあります。

交通安全対策特別交付金制度の見直しについて

霞ヶ関文学で書かれているので読みにくいですが、一番大事な部分は図解してあります。奴らにしてみれば「ちゃんとHPで公開していますよ!」というアリバイ作りなのでしょうね。

上記の通り、平成25年までは特別会計に交付金勘定があったため、少し探せば交通反則者納金というわかりやすいタイトルの予算を見つける事が出来ました。前掲した予算がまさにそれです。

ところが、平成26年度以降は、警察庁の一般会計に迂回させてから、何故か勘定を廃止した総務省の交付税特別会計に入れ、そこから交付金を支給する形式に変更されました。

そして、警察庁が発表している予算には「歳入予算」が掲載されていないのです。

平成28年度警察庁予算各目明細書について

一般会計には「歳入」の予算各目明細書がない!

「歳出」予算はあるのに「歳入」予算が無いのは異常です。

どうやってカネを手に入れるかは公表せずに、何にいくらカネを使うかだけを公表している、それが警察庁です。

仕方がないので「歳出」の予算を見てみると、以前よりもわかりにくい名称で反則金についての項目を記載しています。

平成28年度内閣府所管一般会計歳出予算各目明細書

要するに「平成28年度は645億円ほど反則金を集めて交付金の財源に充てますよ!」ということなのですが、「交通反則者納金財源の交付税及び譲与税配布金特別会計へ繰入」なんて書かれても普通の人には理解できません。

簡単な事をわざと難しく言って煙に巻く、それが悪徳官僚のやり方です。

反則金を集めないと交付金が降りない

警察は息を吐くように嘘をつく組織ですから、「取締りにノルマなどない!」と平然と嘘をつきますが、実際には反則金を集めないと交付金が降りないシステムになっていますので、これをノルマと呼ばないならこの世の中にノルマなんて物は存在しないことになります。

堂々と「実績交付」と書かれていますね。

2~7月の半年間にドライバーから巻き上げた反則金額が予算額相当以上にならないと9月の交付決定時に満額交付が出来ないのです。だからノルマでしょ?ということです。

御丁寧に

※反則金が一般会計を経由するため、タイムラグが生じ、各交付時期に交付される反則金の収納月が変更となる。

なんて書いてありますね。和訳してみましょう。

※反則金の流れをごまかす為に一般会計に迂回させるから、今までよりも交付に1ヶ月くらい余計にかかっちゃうよ!

ということです。

警察庁と総務省の経理担当者の誰かがこの事務処理をするのですから、今までなら総務省だけで完結していたカネの横流し処理が、警察庁も絡む分手間が増えたことになります。だから1ヶ月余計にかかるのです。

何の生産性もない公務員の仕事が、こうしてまた増やされました。そこに人件費が発生し、我々が納めている税金が浪費されることになります。

そしてまた、公務員が発表している資料から「交通反則者納金」という予算項目が消えました。公的な隠蔽工作とはこうやってやるものですし、東大を出たエリート達は、その優秀な頭脳をこういう悪事の為にばかり使っているのです。

だからニホンは経済成長しないのです。

今の不況の原因は、小泉竹中改革からアベノミクスまでの一連の格差拡大政策と消費税増税が要因ですが、そもそも公務員が何も生産性のある事をしていないのに血税を貪って私腹を肥やしているのですから、いくら民間が頑張っても支えきれません。

こんなフザけた現状を変えたいのであれば、まずはあなたが反則金を支払うのを止めることです。皆が払わなければシステムは破綻します。

あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。 ガンジー

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