私憤と公憤:現在の警察の交通違反の取締りは悪である

警察に交通違反の取締りを受けて、本当に納得して本当に反省している人はどれほどいるでしょうか?

  • みんな違反しているのに自分だけが捕まるのは不公平だ。
  • 一時停止線付近で十分徐行して安全確認はしたのだから、危険性などなかったのに…
  • こんな見通しの良い道路を制限速度+αで走っただけで検挙だなんて、制限速度の方がおかしいのではないか?
  • こんな所で警察が待ち構えているとは思わなかった。捕まった自分は運が悪い…

などなど。

多くの方は納得はいかないまま、でもどうすることもできないのだと諦めて反則金を支払ったり、赤切符であれば簡易裁判所に出頭して素直に罰金を納めてしまっているのではないでしょうか?

それでも納得がいかない方の一部は、ネットで検索し、このサイトにたどり着きます。

そこで初めて次の事を知ることになります。

警察の交通違反の取締りの目的は予算達成であって事故防止ではないということを。

※2015.12.10に再編集しました。道交法くらい誰でも知ってるし、交通ルールもわかってます。しかし、実際には違反をしてしまう人が多く、たまに検挙されて悔しい思いをすることも多いでしょう。「しまったなぁ」くらいに捉えてしまいますが、道交法違反も立派な犯罪。特別刑法犯なのです。他の刑法犯罪とは無縁な善良な市民が、何故特別刑法を犯して検挙されるのでしょうか?そして、違反したのは自分なのに、どうして取締に納得がいかないことが多いのでしょうか?理不尽な取締りが多い理由道交法が現実の交通とかけ離れている片側2,...

最初は自分が捕まった事に対する「私憤」から始まっていますが、交通反則通告制度という悪質なシステムの実態を知るにつれ、いつしか「私憤」から「公憤」に変わる事があります。

現在はゴールド免許を保持している私が、旧ブログを合わせれば10年以上に渡ってこんなサイトを運営しているのは、私にとって警察の交通違反の取締りシステムは正しくないものであり、それに対する公憤を感じているからです。

私憤と公憤とは?

私憤・公憤-Weblio辞書より

怒り(いきどおり)のうち、自身の個人的な事柄に関するいきどおりを「私憤」と言う。それに対して、社会の悪に対して、自分の利害をこえて感じる憤りを「公憤」と言う。

私憤であれば、個人的な理由による怒りであり、一時的には激怒しても時が経てば怒りは治まります。

しかし、公憤は社会や組織の矛盾点や不公正に対する憤りの感情ですので、矛盾や不公正が続く限り、その憤りは長く続き止むことはありません。

交通違反の取締りに遭ったケースで考えれば

  • 切符を切られて反則金を払った
  • 反則点が加算されて免停になった

このような不利益に対する憤りは私憤です。しばらくは怒りが治まりませんが、納めた反則金額を上回る臨時収入があれば失った金銭に対する憤りは治まるでしょうし、検挙から3ヶ月間なり1年間なり無事故無違反が続いて累積の対象から外れればホッとした感情すら抱いてしまうかもしれません。

このように、私憤は長続きせず、喉元を過ぎれば熱さを忘れるものだと言えます。

私が警察に感じているのはこれとは違います。

  • 事故が減ると交付金額が減るシステムでは、警察は事故防止を目指さない
  • 事故を減らしたくない警察は、故意に安全な場所で隠れて待ち構えている
  • 警察が独占的に決めている免許基準や交通規制を改善すれば、防げる事故はいくらでもある
  • そういった「防げていた事故」で死傷している人が毎年何万人もいる

こういった事に対して公憤を感じているのです。

警察は事故防止を目指しません。事故が減れば交付金が減額され、彼らの将来の食い扶持になる天下り先や再就職の受け皿が減ってしまうのですから、目指すワケがないのです。

これはデータにも顕著に現れています。交通違反の取締りと交通事故発生件数には何の因果関係も認められないのです。

警察が取り締まっても事故は減りません。全くの無関係です。

反則点数6点未満の軽微な違反は青切符、6点以上の重大な違反は赤切符が切られますが、警察は軽微な違反の検挙率を増加させています。事故に直結する非反則行為を取り締まっても、反則金収入にはならないので警察にとってのメリットがないからです。

青切符を切る率が右肩上がり!

警察は「取締りにノルマなどない」と息を吐くようにウソをつきます。

しかし、交付金予算額と反則金徴収額は見事に一致しています。

予算の為に取締りをしている何よりの証拠かと。

公憤で動く人が増えれば社会は変えられる

Weblio辞書の「私憤・公憤」の説明には続きがあります。

悪徳なことを行う企業があっても、公憤で行動する人々の人数が増えれば、広く知らせるための運動を行ったり製品の不買運動等を起こすことで企業の行動を是正させたり市場から撤退させることは可能である。また政治や行政に関しても、公憤で動く人が増えれば、選挙での投票先を変えることで、議員を変え、法律を変更させることも出来る。また公憤で動く人々が革命を引き起こし悪政を行う権力者らを政権の座から直接的に引きずり下ろす、ということも様々な国で起きている。

残念ながらニホンでは平然と不正選挙が行われていますから、選挙で警察の交通利権を糺す(ただす)事は出来ません。私はこの不正選挙の横行についても公憤を抱いています。

※この記事を書いた時の私は相当怒っていたので口調が厳しいですがご容赦下さいwここまでされて怒らない国民なら、道交法の改善など夢のまた夢ださる2012年12月16日(日)に行われた衆議院議員選挙だが、TV新聞など大手マスゴミによって発表された選挙結果は、現実の投票結果とは程遠い嘘デマ扇動レベルの改竄された結果であり、今の日本という国は民主制ではない事が明らかになってしまった。このブログを読みに来るようなクラスタの人間は、まさかあの選挙結果を鵜呑みになどしてはいないと思うが、「まさかそこまではしないだろう」と...

百歩譲って選挙に不正がなかったとしても、実は私達には交通行政を糺す事は出来ません。

何故なら、交通規制は公安委員会が決めることになっていますが、公安委員を選出する権利が国民にはなく、しかも公安委員会は警察が策定した交通規制案に盲判(めくらばん)を押すだけの組織ですから、交通規制を決めているのは取締りによって利益を得る警察そのものなのですから。

何故、戦後間もない頃、土の道路を貧弱なブレーキしか搭載していない自動車が走っていた時に制定された法定速度60km/hが、未だに改正されないのでしょうか?

諸外国なら「徐行」で済むような見通しの良い交差点や合流路が、尽く一時停止指定されているのは何故でしょうか?

それは、故意に遵守できないガチガチの交通規制を敷いておけば、常に大多数のドライバーが違反している状態を作り出せ、取締りによって利益を得る警察にとってはその方が都合が良いからです。

従って、今の道路交通法は現実的には遵守できないように出来上がっています。

交通違反に対する警察の理不尽な取締りの実態について語る時、必ず出てくる警察擁護派の主張は「そもそも交通違反をしなければよい」という嘘デマです。道交法遵守は不可能に近い守れない!自転車の交通違反の記事でも示しましたが、道路交通法の完全遵守は不可能に近いです。警察が取り締まらないので実効性のない条文ですが、道交法第27条はご存知でしょうか?追い付かれた車両の義務道路交通法第27条(追い付かれた車両の義務)第二十七条  車両(道路運送法第九条第一項 に規定する一般乗合旅客自動車運送事業者による同法第五条...

だからこそ、快適に運転をするためには、不幸な事故を一件でも減らすためには、公憤を覚える人を一人でも増やさなければなりません。

だから私はこんなサイトを運営しているのだと思います。

否認と反則金の不払いが最善の一手

では、公憤を覚えたとして、現状の酷い交通行政を変革するために出来ることとは何でしょうか?

交通反則通告制度の矛盾(事故が多い県ほど交付金がもらえるが、その交付金は事故防止の為には使われていないことなど)を知り合いに伝えるというのも良いでしょう。

笑っちゃうくらい無関係ですね。

私が考える一番良い方法は、警察に検挙されそうになっても徹底的に否認し、仮に切符を切られても反則金を支払わない。赤切符を切られたとしても否認して公判でも何でも受けるという方法です。

交通反則通告制度(通称「反則金制度」)は、特別刑法犯である交通違反者を全て刑事裁判にかけていると、裁判所がパンクして処理が追い付かないという事情が最大の理由として作られたものです。

その時に、警察官僚が悪知恵を出して「事故の多い県ほど交通安全対策という名目で交付金がもらえるようにしよう。その財源は違反者に払わせよう」という利権を作り出したのです。

従って、検挙された者が皆で否認して反則金を支払わなければ、あるいは赤切符で略式命令を受ける事を拒否して正式裁判を求めれば、検察と裁判所は再びパンクし、交付金予算は確保出来ずに頓挫します。

もちろんその時に警察は、放置違反金制度のような違憲としか思えないような行政制裁金制度の導入を目論むでしょうが、それだって皆で拒否して集団訴訟などを起こせば、現在の理不尽極まりないシステムを改善させる事だって出来るハズです。

キング牧師が黒人も白人も平等であるべきだと言い出した時に、オバマのようなアフリカ系が米国大統領になる未来を想像した国民はいくらもいなかったハズです。

ガンジーが非暴力絶対不服従という抵抗運動を開始した時だって、インドが独立国家になる未来を予想した者は少数派だったに違いありません。

私の力など微々たるもので、このようなサイトを10年も続けているのに、反則金納付率はむしろ上がってしまっていますが、それでも私は公憤に基づく抵抗を辞めるつもりはありません。

あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。

そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、

世界によって 自分が変えられないようにするためである

やはりガンジーは偉大ですね。

私が交通行政を改善できる未来は死ぬまで来ないかもしれませんが、私が死ぬまで絶対に反則金は支払わないということは断言できます(笑)

物によっては法令自体には素晴らしい事が書かれているケースもありますが、警察が利用している法令の運用は明らかに違憲です。

「法の下の平等」が全く貫かれておらず、国有地を神道カルトに実質0円で譲り、米国には日本国民の年金資金を50兆円も差し出し、北方領土の所有権を放棄してロシアの主権を認めるような安倍晋三が野放しになっているうちは、ダメです。誰がどう考えても外患誘致罪が成立しています。

小泉政権が安全装置を外し、第一次安倍政権では「全電源喪失はありえない!」と断言しておきながら、原発を4基も爆発させ、大量の国民を被曝させておきながら、原発を推進してきた政治家や経済産業省から一人の逮捕者も出ていないのも異常です。

警察は、事故を起こしてもいない者を隠れて待ち構えるヒマがあるなら、そういう巨悪を捕まえてからやれという話なのです。

もちろん、警察はそんなことはしません。

警察は、犯罪者から国民を守る為にいるのではなく、国民から権力者や支配者層を守る為に存在しているからです。

現実はそうだとしても、国民の大多数が今の惨状を受け入れてしまっているとしても、間違っているものは間違っています。

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コメント

  1. アラフィフ より:

    テレビでチラッと交通安全運動?というテロップを見たので、
    安全週間が始まっているのかと思ったら、4/6からでした。
    最近、異様に神奈川県警のパトカーが出回っています!!
    ノルマ達成に躍起なのでしょうか?!
    因縁をつけられないよう、警戒しています。
    このブログのお蔭で、私は一度も反則金を払わずに済みます!!

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