分割統治の基礎知識

交通違反や道路交通法とは直接関係のない話ですが、コラムとしてなら書いてもいいだろうと思って書きます。

支配者層の圧政によって、我々の生活は日々脅かされているのですが、庶民にとっての本当の敵がどこにいるのか気付かせない為に、分割統治と呼ばれる手法が日常的に使われています。

分割統治とは

Wikiの情報は玉石混淆で、どちらかと言えば石が多いですが一応引用しますw

分割統治-Wikipedia

分割統治（ぶんかつとうち、英語：Divide and conquer、ラテン語：Divide et impera）とは、ある者が統治を行うにあたり、被支配者を分割することで統治を容易にする手法。被支配者同士を争わせ、統治者に矛先が向かうのを避けることができる。分断統治とも。

Wikiでは第二次世界大戦後のアジア地域の分割統治について例を挙げていますが、これもわかりやすい一例とは言えます。まあ、明らかに右翼的な思想に誘導しようとする意図が見え見えの例示ですが、政府にとって都合の良い解釈なので消されません(笑)

私は以前「反則金」についての記事編集にトライしたのですが、書いても書いてもケチを付けられて再編集され、今載せてある表現が精一杯でした。常連の方ならWikiの反則金のページを読んでいただければ、私の抵抗の痕跡が見て取れると思います(笑)

右翼と左翼

「ネトウヨ」とか「バカサ（バカ左翼の略）」というフレーズが定着して久しい？ですが、この「右翼と左翼」という概念自体が分割統治の代表例です。

例えば昨今騒いでいた安保法制についても、違憲なのですから皆で無視すればいいところですが、以下のような分断統治の為の扇動が繰り返されていましたね。

右翼側：安保法制賛成・集団的自衛権賛成・原発再稼働賛成・（戦争が出来る）普通の国になろう・アメリカから押し付けられた憲法なんか要らない　→　憲法第９条を改正しろ
左翼側：安保法制反対・集団的自衛権反対・原発再稼働反対・戦争がない平和が一番・憲法を守れ　→　安保法案を国民投票で決めろ

一見すると左翼側の方がマシな主張をしているように見えますが、最後に「国民投票」に誘導している時点で裏の意図がバレバレです。SEALDsあたりは完全に裏で手を引いている奴がいましたよね。案の定「国民投票」と言い出しています。

国民投票ってのは法律上「憲法改正」にしか使えないんですよ？

どちらを選んでも待っているのは　国民投票　→　憲法改正（改悪）　です。

上手なウソというものは、95%の真実に5%の嘘を混ぜます。言ってる事が正論に見えても、肝心の結論で支配者層にとって都合が良い結論にすり替えられてしまっては意味がないのですが、自分の頭で考える訓練を積んでこなかった人にはこれが難しいようです。

仮に安保法制について私なりの見解を述べるなら、

そもそも違憲だから廃案しかないのに、「賛成か反対か？」という勝手な二択を迫られている時点で気付くべき。
立憲制の国はどこも憲法裁判所を持っているが、ニホンにはそれが無いので立憲国家ですらない。
選挙も不正だらけだし、議会制民主主義は「民主主義という幻想を与える為のトリック」でしかないので、ニホンはもちろん世界のどこにも民主国家などない。
今のニホンは「とりあえず食えるか食えないか」を除けば北朝鮮とほとんど同じであり、貧困層は海外脱出（脱北）も出来ないのだから、やはり違いは少ない。
安保法制？立憲国家のフリがしたいなら廃案しかないでしょ？

こんな感じですかね。だからこれは撤退戦なんだと私は言っているのです。

原発問題

もう一つくらいは例を出しておきましょう。原発問題に関する分割統治の戦術（向こう側のね）は以下の二択を迫る事でした

賛成派：安くて安定した電源を確保しよう・ニホンも核武装すべきだから軍事転用もしよう
反対派：高くても他の発電技術で何とかしよう・広島長崎を繰り返さない為にも反核運動もしよう

こんな感じではなかったですか？

この二択に騙されてしまうと、賛成派は「サヨクは中国の核武装については何も言ってない。中国の原発には反対をしない。あいつらは在日であり親中派だ！」となりますし、反対派は「太陽光発電などにシフトして高くても安全な電気を買おう！リメンバーヒロシマ！」みたいな感じになりがちなのですが…

原発が一番コストが高いという事実については無視ですか？
太陽光発電もパネルの廃棄・破損時に環境破壊しますけどいいんですか？
ヒロシマ？現在進行形でフクシマが絶賛放射能垂れ流し中ですけど？

とか考えてしまう私は非国民なんでしょうね。

「エコ原発」虚構　火力より高コスト　太陽光発電比ＣＯ２排出は２倍より

ソースが赤旗って時点でネトウヨが喚きそうですがw　共産党は自民党のプロレス相手として存在を許されている組織なので、私自身は微塵も信用なんかしてないです。

ちょっと考えてみれば、自由主義陣営側に属するハズのニホンに、共産党が存在している時点で気付きそうなものですし、自由主義（資本主義）vs共産主義という対立軸自体が分割統治の手法ですよね。

話を戻します。赤旗の記事は揚水発電のコストも入れると原発が一番高コストというお話なのですが、実際にはそれどころではなく原子力発電が一番高いです。理由は３つです。

発電コストは基本的に燃料代だけで算出されていて、廃炉費用や使用済み核燃料の処分費用は計算に入っていない
火力発電の主力であるLPG（液化天然ガス）をニホンは国際的な標準価格の４倍（韓国の２倍）程度で購入している
家庭用小型風力・海上風力・潮力などで成果が出そうになると研究費がカットされたりして本当の自然エネルギー利用には邪魔が入る

ソースは各自で調べて下さい。私の言う事など一言たりとも信じてはいけません。

フクイチの廃炉コストは想像もつきませんし、そもそも収束出来るかどうかもわかりません。今でも半減期８日のヨウ素１３１が検出されるのですから、断続的に核分裂が続いているのは明らかですが、どっかのアホが収束宣言だの「完全にコントロール」だのと言っていましたね。コントロールしているのに漏れているなら、わざと漏らしている事になりますね～

で、使用済み核燃料なんですが、再処理してMOX燃料にして再利用するという建前の下で「資産計上」してるんですよね。使用済み核燃料にも価値があるとして資産として計上しているのです。

実際にはプルサーマルは失敗続きで全く上手くいっていませんから、使用済み核燃料の最終処分コストまで計算に入れて発電コストを計算しなければなりません。誰がどう考えても一番高額である事は明らかでしょう。

原子力を安く見せかける為には、火力や水力が高くないと困ります。水力はダムが必要で環境への負荷も大きいですし、火力は大気汚染の問題があります。それでも原発事故時の（実は平常運転時も放射性物質は漏れているんですが）リスクを考えれば「LPG火力はまだマシ」です。

私もさすがに石炭火力はもう止めろよと思いますが、LPGを普通の値段で買い付けてくれば、ニホンの電気代は今の半額以下になります。ああ、アホノミクスで円安に誘導したから半額にはなりませんかねw

じゃあなんでわざわざ高い価格で買い付けてくるのかと言うと、電気・ガス・水道関係の会社だけが採用出来る「総括原価方式」が原因です。これもWikiを読むと完全に支配者層寄りの書き方ですね。

総括原価方式とは、一言で言えば「コストを掛ければ掛けるほど利益額も大きくなる方式」です。燃料費は高い方が良く、広告費も経費に計上でき、社員の福利厚生費なんかも経費に入れているでしょうね。

構図的には反則金制度による「事故が多い県ほどたくさん交付金がもらえる」のと同じで、電力会社にはコストを抑える理由が存在しないのです。まあ、原発を乱立させたのは自民党ですから、単なるカネ目的だけでなく、将来的な核武装や、宗主国様への濃縮プルトニウムの提供なんかが主目的だったんでしょうけど。

。。。私の悪い癖で長くなり過ぎました。太陽光発電の問題点は各自で調べて下さい(笑)

でももうおわかりかと思います。「原発再稼働に賛成か？反対か？」という二択を与えられている事自体が、我々がまさに分割統治法によってミスリードされかかっている証拠なのです。本来なら

再稼働？お前は一体全体何を言っているのかな？そんな事言ってる暇があったら世界中の英知を結集してフクイチを収束させるのが先だろ！今現在も毎時1000万ベクレル以上が漏れ続けているんだぞ！

という反応になるハズなんですが、周りを見ていると気にしている人があまりいませんね。ニホンジンってのは世界一忘れっぽい人種のようですが、人間が放射能を忘れても放射能は消えてくれませんし、政府や権威が因果関係を認めなくても、広島長崎・チェルノブイリ・スリーマイル・フクシマetc.の全てで急性及び晩発性の疾患が激増した事は紛れもない事実です。

こんなあたりもネットさえ使えるのであれば、ベラルーシやウクライナの現状を見るだけでもいくらでも情報は出てくるのに、「気にする方が身体に悪い」とか言って精神論で何とかしようとする輩って、戦中なら竹槍でB29と戦おうとしたようなタイプなんでしょうねw