[ミスリード]警視庁、未出頭者など悪質交通違反者561人逮捕へ[悪質って何?]

このサイトの読者の方であれば「反則金を納めない事を理由とした逮捕などあり得ない」という事をちゃんと知っていると思いますが、刑事処分に対して度重なる出頭要請を無視している者を逮捕するだけの話なのに、まるで「反則金を納めない=悪質違反者」であるかのような誤った印象を与えるようなミスリード報道がされていますね。

警視庁、未出頭者など悪質交通違反者561人逮捕へ

http://archive.is/tavq8(魚拓)

 警視庁は交通違反をしたにもかかわらず、反則金を納めなかったり出頭に応じない違反者561人の逮捕状を取り、1日から自宅などを訪ねて逮捕することが分かりました。

警視庁がすでに逮捕状を取ったのは、東京都内でスピード違反や信号無視、無免許運転などの交通違反をした男女561人です。警察署への再三の出頭要請に応じず、反則金を納めないなど悪質な違反者が対象です。捜査関係者によりますと、なかには過去3年間で交通違反を4件、繰り返しているにもかかわらず、出頭しない人もいるということです。逮捕状はすでに都内の各警察署に送られていて、警視庁は1日から自宅などを訪ねて561人を逮捕する方針です。

反則金未払いによる逮捕はあり得ない

これが最大のミスリードなのですが、記事を読んだだけだと「反則金を払わないと逮捕されることがある」というような印象を受けてしまいます。

しかし、これはシステム上、法令上あり得ません。

交通反則通告制度とは、本来は全て刑事処分として検察が起訴・不起訴を判断すべき道交法違反(交通違反)を、反則金という名の上納金さえ払えば免除してやるという公的賄賂システムに過ぎないのですから、反則金を納めなければ刑事処分に移行して調書を録られたり送検されて不起訴になるだけ(青切符の不起訴率は99%以上)であって、反則金の未払いを理由とした逮捕などあり得ないのです。

今回逮捕状が取られた561名の方々は、反則金未払いによって刑事処分に移行したにも関わらず、警察・検察からの出頭要請を少なくとも3回は無視したと考えられます。道交法違反は違反容疑の日から3年が経過すると時効になり刑事処分を問えなくなってしまいますから、以前から警察は時効が近い2年以上経過した者を見せしめ的に逮捕するという行為を繰り返しているだけなのです。

出頭要請無視は「逃亡の恐れ」

なぜ、出頭要請を無視し続けると逮捕が可能なのでしょうか?道交法違反の中でも危険性が低く被害者も存在しない反則行為(青切符)に関しては、そんな微罪でいちいち逮捕しちゃダメだよという規定が存在しています。

犯罪捜査規範219条

交通法令違反事件の捜査を行うに当たつては、事案の特性にかんがみ、犯罪事実を現認した場合であつても、逃亡その他の特別の事情がある場合のほか、被疑者の逮捕を行わないようにしなければならない。

出頭要請無視を繰り返していると、この「逃亡その他の特別の事情」に該当するという言い訳を警察に与えてしまいます。なので、簡裁併設の部署からの出頭要請だけは無視してはならないと私はこのサイトで対応法を唱え続けています。

ちなみに、「逃亡その他の特別の事情」に該当するものは、過去の事例・判例から見ると以下の3点に絞られます。

  1. 逃亡の恐れ(エンジンを切らず逃げる素振りをする)
  2. 居所氏名不明(免許証を提示せず住所氏名も明かさない)
  3. 無免許運転の疑い(免許証提示拒否)

集金システムに過ぎない交通違反の取締り被害に遭ったという意味では、この561名の方々も被害者ですが、おそらく違反日から2年以上が経過しているでしょうから、不出頭を続けるのであれば、その2年間の間に一度でもネットで検索してこのサイトを訪れていれば良かったのです。

法治国家において無知は罪ではありませんが、日本は法治国家ではないので無知だと損をします。嘘デマ報道やミスリード報道に惑わされずに、情報を入手し自分が損をしない立回りを覚えましょう。

検挙時の対処法

違反種目別対応例

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