県警で免許返却後、目の前で運転 容疑で男を逮捕

免停処分を受けに行くのに車で行って、そのまま運転して帰ろうとした29歳の男性が逮捕されたという話なのですが、その無謀さには驚かされる一方で、少し考えさせられる一面もあります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170209-00000011-kobenext-l28

 兵庫県警本部(神戸市中央区)で運転免許の取り消し処分を受けた直後に、隣接する駐車場に止めていた車を運転したとして、県警交通指導課は9日、無免許運転の疑いで、加古川市に住む建設業の男(29)を現行犯逮捕した。

同課によると、男は交通違反の累積により免許取り消し処分が決まり、県公安委員会から同日午前に県警本部に呼び出された。免許証を返却し、警察官からは「今後車を運転すると違反になる」と注意を受けていた。

しかし男はその後、20メートルほど離れた駐車場まで歩き、軽乗用車に乗って出庫させたところを同課員に発見された。

調べに対し、男は容疑を認め、「女性との待ち合わせがあり、車が必要だった」と話している。

まあ、馬鹿な事をしたものですよね。これでは無免許運転の故意犯としての逮捕ですから、罰金刑を食らった上で欠格期間がさらに伸びるでしょう。

大切な女性との待ち合わせがあったのであれば、取消処分を受けるのを数日先延ばしにすることも出来たハズです。

行政処分は理不尽極まりないシステムである一方で、あくまでも処分対象者が自ら出頭して処分を受けるか、別の機会(更新講習や別の事件で免許証を警察が保管するなど)がない限りは処分が開始されません。

この男性の反則点数の累積がどのようなものであったかにもよりますが、人身事故を起こしたなどした結果としての免許取消ならまだしも、「交通違反の累積により…」という記述からすると、前歴がある状態で軽微な違反を繰り返しただけかもしれません。

捕まるタイミングなどが悪いと、今の免許システムでは、「一時停止を徐行で通過」という違反を8回繰り返しただけで免許取消まで届きます。

あるいは25km/h超過の速度超過なら最短5階で免許取消に届きます。

誰もいない交差点の一時停止線の「少し奥で一時停止」したり、どう見ても80km/h制限が妥当な幹線道路が不思議に40km/h制限になっているような場合に、25km/h超過というのはそれほど極悪な犯罪でしょうか?

この男性が、出頭日を遅らせる事が可能である事を知っていたら、こんな事件は起きなったかもしれません。

この男性が、警察の取締りロジックを知っていれば、取消に届くほど捕まらなかったかもしれません。

この男性が、兵庫県警が犯罪者集団でしかない事を知っていたら、さっさと県外に転居していたかもしれません。

さすがに取消処分に車で行くのは無謀だと思いますので、フォローする気はないのですが、一方で、こういう事件も起きていたりするわけです。

免許証返していれば…死亡事故80代加害者の悔恨

 事故を起こしたのは、乗り慣れた車で近所の幹線道路を右折しようとしたときだった。対向車線の車はまだ遠い。そのままハンドルを切ると、曲がった先に突然、高齢の歩行者が見えた。

「ブレーキを踏む間もなかった」。歩行者は死亡し、現行犯逮捕された男性は、右折時の注意不足を警察から指摘された。その後、釈放されたが、在宅で略式起訴され、約3カ月後に出向いた裁判所で罰金刑を受けた。

20代で免許を取得して以降、約60年の運転歴で初めての事故だった。過去には警察から無事故の表彰を受けたことがあり、75歳以上が免許更新時に受ける認知機能検査でも問題はなかった。高齢者の交通事故を報じるニュースに「いつかは免許を返さなあかんな」と何度も考えたが、乗り続けた。

幹線道路から右折時に歩行者を見ていないなんてあり得ませんし、「ブレーキを踏む間もなかった」という証言は、それだけ注意力・判断力・反射神経が衰えている事を示しています。

なのに警察の認知機能検査では問題が発見できなかったのですから、警察の更新講習には事故防止効果などまるでない事が証明されただけの話です。

で、この高齢者は死亡事故を起こしたのに罰金刑で済み、人を殺してからようやく免許証を返納しているのですが、返納したという事は取消処分ではなかったということでしょうか?

あるいは、こんな事件もありました。

75歳運転の車、コンビニに突っ込む 子どもら4人けが 川西

 12日午前11時ごろ、兵庫県川西市加茂6のコンビニエンスストア「サークルK川西加茂六丁目店」に乗用車が突っ込み、運転していた女性(75)=宝塚市=ら男女4人がけがをした。

川西署や同市消防本部によると、運転していた女性が脚を負傷し、後部座席に乗っていた小学3年の孫(9)と娘(42)が軽傷のもよう。さらに、店内にいた男性(51)が飛び散ったガラスで頭を切る軽傷を負ったという。

同署によると、車は同じ敷地内にある飲食店駐車場にバックで止めようとした際、駐車中の車に衝突し、急発進。別の車と接触しながら駐車場の外へ飛び出し、一方通行の道を数十メートル逆走した後、再び駐車場に入り、コンビニに突っ込んだという。

駐車場で事故を目撃した女性は「キキキという大きなタイヤの音立てながら、ものすごいスピードで駐車場を出て行き、コンビニに突っ込んだ。本当に怖かった」と青ざめた様子だった。

駐車中の車に接触事故を起こした75歳が、逃げようとして一方通行を数十メートルも逆走、挙句の果てにはコンビニに突っ込んだという話ですが、さすがに「アクセルとブレーキを踏み間違えた」では説明がつきません。

高齢者の事故ばかり報道するのは、大衆に自動運転車両を受け入れさせ、当然クラッキング可能な自動運転システムに介入できる支配者層が、いつでも誰でも事故に見せかけて殺せる社会を作る為の下準備でしょうから、高齢者ばかりが悪いとは思いませんが、いつも思う事があります。

道路から排除すべきなのは、違反を繰り返す者ではなく、運転技術が低い者ではないか?

車は1トンを超す走る鉄の塊で、一歩間違えれば容易く他人の生命を奪います。

そんな危険な代物を、その気になれば小学生でも運転できるほど簡単な操作にすべきではないのです。

自動運転化ではなく、AT車の規制やハイブリッド車の規制をすべきですし、更新講習をするなら必ず実技試験を課して、技術不足な者からこそ免許証を取り上げるべきではないでしょうか?

高齢者の運転による悲惨な事故の報道が後を断ちません。マスゴミがこれらをやたら報道する目的は「大衆に自動運転車両を受け入れさせ、いつでも誰でも殺せるようにする社会を作るため」です。自動運転車両の事故責任をメーカーが負うわけがありませんから、制御プログラムをハッキングすればラジコン状態になってしまいます。自動運転車両の普及は、全体の事故率は微減させるかもしれませんが、政府や権力者にとって都合の悪い人間が乗っている車を、いつでも事故の加害者や被害者に仕立て上げる事が容易になるのです。それはさておき...
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